
2025年4月9日(水)、虎ノ門ヒルズに、新たなランドマークとなる「グラスロック」がグランドオープンを迎えました。

スイーツ、文化、そして社会貢献という、これまでにない組み合わせが、新たな価値を生み出す場所として、早くも注目を集めています。
交通結節機能と回遊性が大幅に向上
「グラスロック」の開業は、虎ノ門ヒルズ全体の利便性を大きく向上させるものでもあります。

環状2号線、大規模バスターミナル、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」と一体的に整備された広大な駅前広場、そして「森タワー」と「ステーションタワー」を結ぶ幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-デッキ」。これらの重層的な交通ネットワークに、地上4階・地下3階の複合施設「グラスロック」が加わることで、地上・地下・デッキレベルでの回遊性が飛躍的に向上します。
「Glass Rock」が目指すもの
近年、少子高齢化、テクノロジーと倫理の問題、気候変動、貧困・格差、ジェンダー問題など、特定の組織や領域のみでは解決が難しい社会課題が山積しています。
「Glass Rock」は、こうした複雑化する社会課題に対し、企業、行政機関、NPO・NGO、個人など、様々な主体が連携し、共に解決を目指す「クロスセクター」の拠点となることを目指しています。
「つながる」「まなぶ」「ひろげる」3つの機能

約890㎡の地上4階及び地下1階の空間に誕生した「Glass Rock」は、以下の3つの機能を備えています。
①「つながる」場:コミュニティ運営の専門家がサポートし、多様な人々が出会い、交流する場を提供。

②「まなぶ」仕掛け:実践的な学びや対話を生み出すプログラムやイベントなどを実施。

③「ひろげる」発信:イベントスペースやギャラリーなどを活用し、社会に対する新たな視点を提示。

これらの「場」と「仕掛け」を通じて、クロスセクターの連携と共創を促進し、「社会課題解決」を起点としたイノベーションの創出と、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
1月に先行オープンした2店舗に加え、個性豊かな5店舗が加わり、その全貌が明らかに。報道向け内覧会では、書店「magmabooks」、クラフトビール「Uchu Brewing 虎ノ門」、紅茶メニューを拡充したコンセプトショップ「TULLY’S COFFEE &TEA」、チョコレート・焼き菓子「BENOIT NIHANT」、高級バラ専門店「ROSE GALLERY」の4店舗を取材。
中でも、3つの注目ブランドがコラボレーションし共存する1階スペースは、その斬新なコンセプトと、共通のルーツから生まれるストーリーで、訪れる人々を魅了します。
スイーツファンも注目!「グラスロック」1階の魅力 〜 赤道直下の恵みが結ぶ、異色のコラボレーション 〜

グラスロック1階は、既存の概念を覆す、驚くべきコラボレーション空間が広がります。ショコラ、バラ、そして紅茶。一見すると交わることのない3つのジャンルが、美食を求めるすべての人の五感を覚醒させる、類まれなる体験を提供します。

足を踏み入れた瞬間、目の前に広がるのは、まさに異次元空間。しかし、この一見奇抜な組み合わせには、確固たる信念と熱い情熱が込められています。

・BENOIT NIHANT:元エンジニアという異色の経歴を持つカカオ職人、ブノワ・ニアン氏が手掛ける、カカオのテロワールを追求したチョコレートブランド。
・ROSE GALLERY:「バラのあるライフスタイルをご提案したい」という想いから生まれた、日本のバラ文化を牽引する高級バラ専門店。
・TULLY’S COFFEE &TEA:TULLY’S COFFEE &TEA による、極上の紅茶体験を提供するべく送り出す、『&TEA』旗艦店。
これらのブランドを結びつけるキーワードは、驚くべきことに「赤道」。力強く咲き誇るバラ、濃厚なカカオ、奥深い風味を湛えるコーヒー豆。それぞれのルーツは、灼熱の太陽が育む赤道付近の大地に存在します。この奇跡の邂逅は、偶然ではありません。それぞれのジャンルを極めたプロフェッショナルたちの情熱が共鳴し、類まれなる美食体験を創造するために生まれた、必然のコラボレーションなのです。
この空間では、BENOIT NIHANTのチョコレートや焼き菓子を頬張りながら、ROSE GALLERYのバラの香りに酔いしれ、TULLY’S COFFEE &TEAの極上の一杯を傾ける。そんな、今まで想像すらできなかった贅沢な時間が流れます。
各ブランドの個性と、赤道ストーリーの共鳴
「BENOIT NIHANT」

30歳まで製鉄メーカーのエンジニアとして働いていたという異色の経歴を持つカカオ職人、ブノワ・ニアン氏が2006年に立ち上げたベルギー発のチョコレートブランド「BENOIT NIHANT(ブノワ・ニアン)」。ショコラティエである前に“カカオフェヴィエ(カカオ職人)”でありたいという強い想いから、自ら農園を訪れ、最高級のカカオ豆を選定しています。

「単一農園」「単一品種」にこだわり、昔ながらのヴィンテージマシンで長時間かけて丁寧に作られるショコラは、カカオ豆の個性が最大限に引き出された、純粋な香りと繊細な味わいが魅力。カカオ本来の風味を堪能できる、本格派チョコレートを求める方におすすめです。

「BENOIT NIHANT 虎ノ門ヒルズ店」は、2023年9月16日にオープンした「BENOIT NIHANT GINZA(ブノワ・ニアン 銀座)」に続く国内2号店。世界中の農園から選び抜かれたカカオ豆を使用したタブレットやボンボンショコラに加え、カカオの風味を活かした焼き菓子も展開。クッキー缶やフィナンシェなど、ビジネスシーンにも最適なギフト菓子も取り揃えています。

さらに、虎ノ門ヒルズ店限定商品や新作も多数登場。焼き上げを店舗で行っている商品もあり、赤道直下のカカオ農園から届くカカオ豆が至福のスイーツへ と姿を変える際の芳醇な香りを感じることができます。
「ROSE GALLERY」

1975年創業のバラ専門店「ROSE GALLERY」が、50周年を機に虎ノ門ヒルズに新ショップをオープン。コンセプトは「Destroy/Oldnew(伝統と革新)」。
店内では、最高級のプリザーブドローズ「タイムレスローズ」や銘花「ヴィンテージローズ」の生花、フレグランスなど、最上質なバラを堪能できます。
虎ノ門ヒルズ店では、バラの美しさを最大限に引き出すアレンジメントはもちろん、エシカルブランド「re:ROSE」も併設。

「Leave No ROSE Behind」をコンセプトに、品質基準に満たなかったバラを新たな形で生まれ変わらせる取り組みです。バラの香りと色彩が、空間に華やかさと癒やしをもたらします。
「TULLY’S COFFEE &TEA」

スペシャルティコーヒーと紅茶を提供する「TULLY’S COFFEE &TEA」。赤道付近の肥沃な大地で育まれたコーヒー豆、そしてこだわりの紅茶の茶葉を使用しています。

虎ノ門ヒルズ「グラスロック」1階にオープンしたのは、『&TEA』の旗艦店です。タリーズコーヒーで人気の「ロイヤルミルクティー」やフルーツティーに加え、アフリカ・マラウイ産の茶葉を使ったオリジナルブレンドの「ストレートティー」など、15種類以上のティーメニューを用意しています。

『&TEA』には、“さまざまな事柄を、そして次へとつなぐ言葉”という意味が込められており、一杯のお茶がつなぐ豊かな世界とくつろぎの空間を提供します。紅茶専門店のクオリティで、多彩なティーメニューを気軽に楽しめます。

美味しいコーヒーはもちろんのこと、紅茶専門店のクオリティで、様々な時間、シーン、気分に合わせて楽しめる多彩なティーメニューを取り揃え、お客さまに新しい発見をご提供し、本格的な味わい、新しいティーの世界をEvery day, Every time, Casualにお届けします。
《コラボレーションのストーリー 「新日常」》
この3つのブランドは、それぞれの情熱やこだわりが共鳴し合い、「カフェ」と「チョコレート」、そしてそこに華を添える「ローズ」を組み合わせることで、訪れる人の日常をより豊かに彩り、新しいライフスタイルを提案します。

今後は、季節に合わせたイベントなども企画されているので、訪れるたびに新しい発見がありそうです。
文化と味覚の融合が生み出す、知的好奇心を満たす新たな体験

「Glass Rock」1階は、単なる物販スペースに留まらない、まさに五感を刺激する創造的な実験場。チョコレート、バラ、そして紅茶。店舗間に壁はなく、開放的な空間をシームレスに巡ることで、それぞれの香りが混ざり合い、視覚、嗅覚、味覚が融合する、唯一無二の体験が生まれます。
例えば、ROSE GALLERYのバラが紡ぎ出す芳醇な香りに包まれながら、BENOIT NIHANTのチョコレートを使った焼き菓子やケーキを味わい、TULLY’S COFFEE &TEAの厳選された紅茶で優雅な余韻を楽しむ。そんな、これまでにない贅沢なティーペアリング体験が可能です。
そして、この空間の魅力は美食にとどまりません。
丸善ジュンク堂書店が用意した、各ブランドのテーマを掘り下げる選りすぐりの書籍を手に取り、香り高い紅茶を片手にページをめくる…。「知」と「食」が織りなす極上の時間は、好奇心旺盛な大人たちの心を深く満たしてくれるはずです。
私が特に注目するのは、BENOIT NIHANTのチョコレートの焼き菓子やケーキと、TULLY’S COFFEE &TEAの紅茶とのマリアージュ。

カカオ豆の産地や品種によるテロワールを表現したチョコレートの複雑な風味と、紅茶の奥深いアロマが互いを引き立て合い、至福のハーモニーを奏でます。これは、紅茶愛好家にとってはまさに垂涎の逸品と言えるでしょう。
さらに、TULLY’S COFFEE &TEAが提案する、紅茶の新たな楽しみ方も見逃せません。

産地ごとの個性を活かしたストレートティーや、旬のフルーツや花などのフレーバーを組み合わせた独創的なアレンジティーなど、紅茶の奥深さを再発見できる魅力的なラインナップは、紅茶の可能性を無限に広げています。

もちろん、BENOIT NIHANTこだわりのチョコレートを使用したショコラショーも提供されているので、『今日はとことんカカオに染まりたい』なんて日にも活用できます。

「知」との出会いを軸とした新スタイル書店「magmabooks」
2階と3階には、丸善ジュンク堂書店の新業態「magmabooks(マグマブックス)」が出店。

「知は熱いうちに打て」をコンセプトに、従来の書店が提供する「販売」のみの場を超え、「知」との出会いを軸とした体験型の空間を提供する、これまでにない書店です。
書籍の販売はもちろんのこと、トークイベントやワークショップの開催、アート展示など、様々なイベントを通して、訪れる人の知的好奇心を刺激し、新たな発見へと導きます。

書籍についてはこれまでの「本を探す」書店から、「本と出会う」書店を目指し、既存のジャンル別構成の売場(3階)の他に、テーマごとに編集し、本棚を通じて未知と出会い、新たな世界観を提示する売場(2階)を設置。
また、ギャラリースペースでの展示やコラボイベントも行い、文化と知識のハブとなる書店の新たな役割を提示しています。
「magmabooks」は、単に本を買う場所ではなく、新たな知識や考え方、そして人との出会いが生まれる、知的交流の拠点となることを目指しています。
虎ノ門ヒルズ「グラスロック」がもたらす新たな価値
虎ノ門ヒルズに誕生した「グラスロック」は、〈スイーツ好き〉がこだわりの食を堪能できるだけでなく、〈文化〉書店、アート、イベントなどを通して知的好奇心を刺激されたい人々にとっても、クロスセクターでの社会課題解決への取り組みに触れる〈社会貢献〉の3つの要素が融合した、これまでにない体験を提供する場所です。

これらの要素が組み合わさることで、「グラスロック」は、単なる商業施設を超えた、新たな価値創造の拠点となることが期待されます。
「グラスロック」は、従来の商業施設とは一線を画す、多様な魅力が詰まった場所。
訪れる際には、チョコレートやバラの香り、コーヒーや紅茶の味わい、そして空間のデザイン。五感をフルに使って、様々な刺激を楽しんでみましょう。

あなたの日常に、新たな発見と刺激、そして社会への関わりをもたらしてくれるはずです。
ぜひ、足を運んでみてくださいね。