[佐藤ひと美のスイーツレポート209]創業350周年!全国の三越で特別な一年間「三越創業350周年」を開催中。

(株)三越伊勢丹の老舗百貨店「三越」。

1673年(延宝元年)に呉服店「越後屋」として創業し、それまでの商習慣にとらわれず、社会の変化による新しい顧客層の誕生にいち早く着目し、店頭販売・現金決済・正札販売を基本とした「店前現銀掛値(たなさきげんきんかけね)なし」を打ち出すとともに「小裂如何程(こぎれいかほど)にても売ります」を掲げ、反物単位でしか購入できなかった商習慣を改め、切り売りを可能にすることで、欲しい人が欲しい量だけ購入できる仕組みをつくり上げ、現在ではあたりまえとなった商法を世界で初めて生み出しました。

1904年(明治37年)12月20日には、株式会社 設立に際し、お取組先への案内状で日本初の百貨店の始まりを宣言。

翌1905年(明治38年)1月2日には、全国の主要新聞紙上で「デパートメントストア宣言」を発表し、百貨店文化の創造と共に、様々な歴史を積み重ねてきました。

2023年は創業350周年。

「三越創業350周年を記念し、2023年4月1日(土)から2024年3月31日(日)までの12カ月間、全国の三越各店と海外の一部店舗、三越伊勢丹オンラインストアで“伝統を超える革新性”をテーマに、これまでの愛顧への感謝をこめて『これからの三越への期待を感じていただく特別な価値』をお届けするさまざまな営業施策に取り組む」と発表されました。

▽特設サイトはこちら▽

https://www.mitsukoshi.mistore.jp/common/event_calendar/350th.html

三越創業350周年記念企画 開催概要

開催期間:2023年4月1日(土)~2024年3月31日(日)

開催店舗:〈国内店舗〉日本橋三越本店 、銀座三越、札幌三越、仙台三越、名古屋三越栄、名古屋三越星ヶ丘、広島三越、高松三越、松山三越、福岡三越 〈海外店舗〉オーランド三越  Mitsukoshi BGC(フィリピン) 〈オンライン〉三越伊勢丹オンラインストア

先日、日本橋三越本店にて開催された「三越創業350周年記念企画お披露目会」へ参加させて頂き、350周年記念限定商品や特別企画から注目の限定スイーツなど調査してきたのでご紹介させて頂きます。

お中元・夏の贈りもの2023

三越の歴史は、時代とともにお客さまと歩み続け、あたらしい「現在」をつくり出してきた歴史といえます。

『これからも未来に向けて、あたらしく価値ある毎日をつなげて行きたい。』そんな思いをこめて創業350周年を記念した特別な贈りものを用意。

オンラインストア  5月2日(火)午前10時~8月17日(木)午前10時  www.mitsukoshi.co.ip/chugen

「三越のお中元」ギフトセンター

日本橋三越本店 本館7階 催物会場:5月31日(水)~7月24日(月)

午前10時~午後7時(最終日 午後6時終了)

銀座三越 新館7階 催物会場:6月1日(木)~7月17日(月・祝) ※5月31日(水)エムアイカード会員さま限定承り日

午前10時~午後8時(最終日 午後6時終了)

 笑顔とともに、次世代へ。楽しむ、味わう「みらいの和菓子」

江戸時代から継承される、日本各地の銘菓たち。

そこには職人の技や素材へのこだわりなど、和菓子の粋が詰まっています。このかけがえのない文化を次の世代に伝えていきたい、そんな思いを込めて、松江〈風流堂〉、金沢〈森八〉、新潟〈越乃雪本舗大和屋〉との共同開発で「みらいの和菓子」を制作。 

体験によって知る伝統和菓子の素晴らしさと、老舗和菓子舗が手がけた確かな味わいを贈る商品が誕生!

今回はその中から金沢〈森八〉和菓子作り体験セットを深掘り。

〜 職人気分で仕上げよう。 老舗和菓子舗の上生菓子。 〜

金沢〈森八〉和菓子作り体験セット  各2入り 3,240円 / 各4入り 6,156円

味わいはもちろん、繊細な仕事でつくられる視覚的な美しさなどから、一部が登録無形文化財にも指定されている上生菓子。

能登大納言小豆など、選りすぐった素材でつくりあげた金沢〈森八〉の上生菓子を、和菓子職人さながらに細工していただく一品です。

お子さまはもちろん、大人も楽しめる和菓子づくり体験。思い思いの意匠を凝らして、趣きのある美味しさをつくってみませんか。

 三越とともに歩み続ける名品たち

創業350周年を記念して、三越とゆかりの深いブランドが集結!今回だけの特別な限定ギフトには、三越のシンボルでもあるライオン像をデザインしたパッケージでお届け。

三越創業350周年記念缶〈ダロワイヨ〉マカロンラスク&ガトーアソート 3,780円  ※3,000点限定

1984年、百貨店では日本橋三越本店に初出店した〈ダロワイヨ〉。マカロン生地を使ったサクサク食感のラスクと2種のクッキー、ライオン像をあしらったバニラ風味のヴァニーユなど8種の詰め合わせ。

三越創業350周年記念缶〈彩果の宝石〉バラエティギフト 3,240円

1994年、百貨店では日本橋三越本店に初出店した〈彩果の宝石〉からは、ライオン像をかたどったフルーツゼリーが登場。フルーツ本来の旨みを凝縮した、人気のフルーツゼリー28個とともに。

日本橋三越本店

日本橋三越本店の食品フロアには、 三越創業350周年記念缶や三越ゆかりのモチーフをパッケージや商品のデザインに取り入れたアイテムなどが登場。

開催期間:2023年4月26日(水)~5月9日(火)

開催場所:日本橋三越本店 本館・新館 各階

 本館地下1階 食品フロア 〜創業350周年記念オリジナルパッケージ〜

日本橋三越本店食品スタッフがお店の外観をデザインしたオリジナルパッケージに、各ブランドのおすすめ商品をアソート

参加ブランド:〈赤坂柿山〉・〈王様堂本店〉・〈彩果の宝石〉 ※数に限りがございます。売切れ次第終了。

 350周年ブランドオリジナル商品

各ブランドで独自に作成したパッケージのほか、三越のおもてなしの象徴ともいえる包装紙デザイン“華ひらく”や三越のシンボル“ライオン”をモチーフにしたアイテムが節目の年をお祝いします。

《三越限定販売》 〈泉屋〉350周年 泉屋オリジナル記念缶 1,998円

販売エリア:本館地下1階 洋菓子  ※店頭のみお取り扱い ※数に限りがございます。売り切れ次第終了

イラストレーター・セツサチアキ氏が書き下ろした限定デザイン缶。愛らしい猫と三越のシンボル“ライオン”が物語風に描かれています。中は、ねこまちプリントクッキー(1枚)/リングターツ(3枚)/ウォルナッツ(4枚)/サボイフィンガー(3枚)/ゆずクッキー(4枚)/七味クッキー(4枚)/梅クッキー(5粒)/ゴマクッキー(5粒)入り。

《三越限定販売》 〈とらや〉華ひらく限定パッケージ 小形羊羹5本入 1,728円

販売エリア:本館地下1階 和菓子  ※店頭のみお取り扱い ※数に限りがございます。売り切れ次第終了

人気の小形羊羹を、三越の包装紙デザイン“華ひらく”がモチーフの限定パッケージに詰め合わせ。

《日本橋三越本店限定》 〈菓匠花見〉雷音白鷺宝 249円(1個)

販売エリア:本館地下1階 和菓子  ※店頭のみお取り扱い ※数に限りがございます。売り切れ次第終了

優しくまろやかな口当たりの代表銘菓・白鷺宝を、三越のシンボル“ライオン”風に仕立てた期間限定の一品です。

お菓子やスイーツだけでなく、今しか手に入らない創業350周年を記念した限定アイテムやスペシャルイベントも開催されます。

日本橋三越本店 本館4階 呉服フロアでは、呉服店「越後屋」を起源とする「三越」ならではの品揃えとサービス、ゆかたの提案「ゆかたでアソボ」を開催。

三越のゆかた2023

会期:2023年4月5日(水)~8月29日(火)

「三越のゆかた2023」オンラインサイト

https://www.mistore.jp/shopping/feature/living_art_f2/gofuku107_l.html

オンラインサイト「三越のゆかた 2023」を開設し、「ゆかたでアソボ」をテーマに、今年こそ楽しむ、ゆかたを着るシーンごとにおすすめのゆかたのコーディネートを提案。お買いあげのサービス特典やゆかたの着用に役立つHowTo動画も紹介しているとのこと。

日本橋三越本店では、夏を楽しむファッションとして、花火大会や夏祭りだけでなく、夏のお出かけやお食事会、お稽古やヌン活など日常の様々なシーンでより身近にゆかたをお召しいただき、楽しんでいただくための提案をしてくれています。

中には、三越創業350周年を記念した三越限定柄のゆかたも登場。

左から「ステンドグラス」、「市松に隠れライオン」、「石畳と番傘」 各38,500円

三越劇場の天井のステンドグラスをモチーフにしたクラシカルなカラーとデザインの婦人ゆかた地「ステンドグラス」や、三(みつ)・五(こ)・四(し)本の三越縞で表現した市松にアンモナイトや番傘など三越ゆかりの柄をアクセントに散りばめ、三越のシンボル「ライオン像」もこっそり隠れる紳士ゆかた地「市松に隠れライオン」、川柳にも詠まれた「三越の番傘貸し」に着想を得て、石畳の街をクルクルと番傘が躍るデザインの子ども甚平「石畳と番傘」など、三越ならではの歴史や遊び心が詰まっていました。

■三越の店舗がある地域の”小学生”とつくる、学ぶ『共創包装紙教育プログラム』6月から始動!!

「日本の美」を国内外へ発信し次世代に伝えることで、さらなる未来の製成を目指す「日本博」参画プログラムに認証されている『共創包装紙教育プログラム』。

▽開催先▽

6月前半:中央区立京橋築地小学校 予定

6月後半:福岡県立太宰府特別支援学校 予定

7月前半:香川大学教育学部付属高松小学校 予定

8月後半:中央区小学生公募型(後援:中央区、教育委員会(予定))

9月:名古屋三越 小学生公募型 予定

  :札幌三越 小学生公募型 予定

贈りものって、なんでつつむの?

三越の包装紙、「華ひらく」は戦後間もない1950年に誕生し以来70年以上、創業350周年を迎えた今もなお、お客さまの想いをつつみ続けています。

日本の百貨店で初めてのオリジナル包装紙として、画家 猪熊弦一郎氏によって海岸で波に洗われる「石」からインスピレーションを得てデザインされた「華ひらく」。そのデザインを媒介した教育プログラムを企画。

子どもたちにとって身近でいてちょっと縁遠くなりつつある「つつむ」という文化。

このプログラムでは、子どもたちと一緒にあたらしい「華ひらく」(包装紙)をつくりながら、つつむ文化からわかる日本人が紡いできた「相手を慮る様式美」、「自然の造形美が持つ美しさ」、「人が生み出すデザインの力」を学びます。

出来上がった包装紙は実施地域の三越で包装紙として使用されるとのこと。

飾られるアートではなく、”お客さまの想いをつつむアート”を、小学生と共ににつくりながら、日本独特の文化芸術を未来に引き継いでいくプログラムです。

百貨店で贈り物をつつんでもらう時、一枚の紙をテープもほとんど使わず手早くギフト包装する神技のような技術は、私も幼い頃だけじゃなくいまだにじっと見つめてしまうほど『日本のつつむ文化』は素晴らしいものだと思います。

継承していきたい文化。

『共創包装紙教育プログラム』では、小学生が日本独自の包む文化や意味を学び、そして子ども達が作った包装紙を実施地域の三越で実際に使用されるとのこと。ぜひ開催先がお近くのエリアなら、お子さまと参加してみてくださいね。

■「そして、今日も。」 未来へと、翼を広げて。

1914年生まれの三越のライオン像(※)は、その街に訪れる人々を見守るような存在として親しまれてきました。これまで百数年の間に2度の大きな危機を乗り越えた「奇跡のライオン像」としても知られ、全国各地の三越で、地域の皆さんから愛されています。

この度2023年4月に三越創業350周年を迎えることを記念し、空想の動物である「有翼のライオン」からインスピレーションを得て、誰も見たことのない「翼のライオン像」を3DCG動画で制作、お客さまに夢とファンタジーをお届けして、未来へと向かいます。

※三越のライオン像:ライオン像は1914(大正3)年、三越日本橋本店本館完成に合わせ、当時三越の経営トップだった日比翁助が「勇気と気品、度量の象徴」として設置。ロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン記念塔の下のライオン像を模して作られ、三越のシンボルともいえる存在となった。

スペシャルムービー「翼のライオン像」について詳しくはこちら
https://www.mitsukoshi.mistore.jp/common/event_calendar/350th/lion3dcg.html