[佐藤ひと美のスイーツレポート313]【チーズ革命】「BAKE CHEESE TART」が仕掛ける、チーズのメタモルフォーゼ体験。チーズ愛炸裂、新次元スイーツ体験へ

2025年4月12日、「BAKE CHEESE TART」がチーズタルト専門店としての10年の歴史に幕を閉じ、チーズ菓子専門店として華麗なる変身を遂げました。

先日開催された「BAKE INC.戦略発表会」に潜入取材。

その衝撃的なリブランディングの全貌と、チーズ愛が炸裂する新次元スイーツ体験をレポートします!

  

「焼きたてチーズタルト」の絶対王者、「BAKE CHEESE TART」の挑戦

これまで「BAKE CHEESE TART」といえば、工房一体型の店舗で提供される「焼きたてチーズタルト」が代名詞でした。

焼きたてへのこだわり:常に焼きたてを提供することで、タルトのサクサク感とチーズフィリングのとろける食感という、最高の状態を追求。

厳選されたチーズ:北海道産のチーズをオリジナルブレンドし、チーズ本来の風味を生かした濃厚で奥深い味わいが特徴。

独自の製法:サクサクのタルト生地と、なめらかでとろけるチーズフィリングを実現する独自の製法は、まさに職人技。

シンプルながらも奥深い味わいは、多くのスイーツファンを魅了してきました。

しかし、「BAKE CHEESE TART」のチーズへの情熱は、長年主力商品としてきたチーズタルトだけに留まらず、常にチーズの新たな可能性を模索していました。そして、ブランド誕生から11年目となる第2フェーズを迎え、「北海道生まれのチーズ菓子専門店『BAKE CHEESE TART』」として、新たなステージへと進化を遂げます。

今回のリブランディングのキーワードは「Metamorphose(メタモルフォーゼ)」。つまり、変態。

そう、彼らはチーズの可能性を追求し、チーズタルトという殻を破り、チーズ菓子専門店という新たな姿へと劇的な進化を遂げたのです!

  

チーズの可能性、無限大!「BAKE CHEESE TART」が仕掛ける、”Cheese Metamorphose 何度でも感動するお菓子へ、”

BAKE CHEESE TART」が掲げる新コンセプトは、「Cheese Metamorphose 何度でも感動するお菓子へ、チーズをメタモルフォーゼ」。

一般的に「黄色で穴の空いた三角形のもの」というイメージを持たれがちなチーズを、変形し得る無限の可能性を秘めた素材として捉え、その多彩な表情を引き出すことを目指します。

とろとろ、カリカリ、しょっぱさ、甘さ、香ばしさ…。チーズが持つ様々な魅力を最大限に活かし、これまでにない感動を生み出していく。それは、BAKEのミッションである「しあわせに、BAKEる。」を体現し、チーズ菓子を通じて人々の気持ちを満たし、心に寄り添う存在でありたいという強い想いの表れです。

  

リブランディングの背景と目的

「BAKE INC.戦略発表会」では、株式会社BAKEのリブランディングについて詳細な説明がありました。

「BAKE INC.戦略発表会」にて。 代表取締役社長CEO 中野剛氏

2014年にBAKE INC.のフラッグシップブランドとして誕生した「BAKE CHEESE TART」。当時チーズタルトのみを販売する”専門店”として大きな注目を集めました。海外への出店など店舗の拡大を経て、2019年には成熟期を迎えましたが、コロナ禍での消費環境の変化に直面。顧客のニーズに応えるための業態変更が必要とされたことが、リブランディングの背景にあります。

新たに「チーズ菓子専門店」として、チーズの多様な可能性を探求することがコンセプトとなり、「チーズメタボルポーゼ」というテーマが設定されました。新商品ラインナップや店舗デザインについても詳細が説明され、感情に寄り添うお菓子体験の提供を目指すことが強調されました。

リブランディング後のポジショニング:感情的な気持ちを満たす「お菓子体験」

今回のリブランディングで、「BAKE CHEESE TART」は単に「糖分が欲しい」という衝動的な欲求を満たすだけでなく、ここに来れば何かが変わる、そんな感情的な気持ちを満たすブランドへと進化します。毎日ではなく、特別な日に食べたいお菓子、気持ちを変える「お菓子体験」にフォーカスすることで、顧客に新たな価値を提供します。

オケージョンに合わせて選べる、多彩なチーズのラインナップ

「BAKE INC.戦略発表会」にて。  執行役員 / ブランド戦略統括 馬場諭氏

新たに「BAKE CHEESE TART」が展開する商品ラインナップは、これまでのチーズタルトで培った技術と、チーズへの深い愛情が融合した、チーズを主役にした多彩なスイーツたちです。利用シーンやオケージョンに合わせて「焼きたて」「常温帯」「冷蔵/冷凍」から選べる豊富なラインナップで、チーズの新たな魅力を発見させてくれます。

【新商品概要】

<焼きたて(店舗製造)シリーズ>

販売場所:「BAKE CHEESE TART」全国の店舗 / 「BAKE the SHOP」全国の店舗

「焼きたてタルト ミルキーマスカルポーネチーズ」:351円(税込)/ 個

北海道産マスカルポーネチーズムースに、やさしい甘さのミルクソースを重ねたミルク感たっぷりな味わいのチーズタルト。ココアとアーモンドパウダーを練り込んだザクっと香ばしいタルトカップが、心地よい食感のアクセントに。仕上げにサクサクのクランブルをトッピング。奥深い味わいと食感のコントラストを楽しめます。

  

「焼きたてタルト 焦がしキャラメルベイクドチーズ」:351円(税込)/ 個

北海道産クリームチーズムースにコク深い焦がしキャラメルソースを重ねた、満足感たっぷりのチーズタルト。全粒粉を使用したザクザク食感のタルトカップに、濃厚でミルキーなチーズムースを合わせました。こっくりとした甘みと、香ばしいキャラメルソースとのバランスを楽しめます。

  

<箱菓子シリーズ>

販売場所:「BAKE CHEESE TART」全国の店舗 / 「BAKE the SHOP」全国の店舗

「ベイクTHEクッキー〈カマンベールチーズ〉」:405円(税込)/ 3枚入

カマンベールチーズのリッチな香りが広がる、サクホロ食感のクッキー。ほのかな塩味があり、食べ応えのある濃厚なチーズの香ばしさがクセになる味わいに仕上げました。ワインなどお酒との相性も良く、おつまみとしてもおすすめです。

※各6枚 計12枚入りのBOXは、オンラインショップで販売予定。

「ベイクTHEクッキー〈ミルキーマスカルポーネチーズ〉」:405円(税込)/ 3枚入

マスカルポーネとバターのコク深さが味わえる、サクホロ食感のクッキー。やさしい甘みとバターの後味、チーズのコクでミルキーな味わいに仕上げました。軽い食べ心地で小さなお子さまにも食べやすい仕上がりです。

  

「ベイクTHEスフレケーキ」:1,296円(税込)/ 3個入

ふわっと口の中でほどけるスフレケーキ。こだわり抜いた北海道産のクリームチーズとマスカルポーネチーズを使用し、さわやかなチーズの酸味とやさしい甘さを楽しめます。

  

<冷蔵シリーズ> ※限定販売:大阪髙島屋店

「ベイクTHEケーキ〈北海道クリームチーズ〉」4号:2,376円(税込)/ 個

北海道産のクリームチーズとマスカルポーネチーズをブレンドした、濃厚でとろけるような口当たりのケーキ。軽やかなホイップクリームをトッピングし、飽きのこない味わいに仕上げました。ご褒美や手土産にもおすすめな一品です。

  

これらの多彩なラインナップは、これまでの「BAKE CHEESE TART」のイメージを覆す、まさに「チーズのメタモルフォーゼ」。

スイーツマニアの心を掴んで離さない、チーズの新たな世界がここに開かれます。

  

株式会社ベイク、スイーツ業界に新たな風を吹かせる戦略

「BAKE INC.戦略発表会」では、株式会社BAKEの北村取締役が登壇し、企業の概要と今後の戦略について熱く語りました。2013年の創業以来、スイーツファンを魅了し続け、現在86店舗を展開するベイク。その成長の裏には、常に時代を先読みし、変化を恐れない革新的な戦略があります。

「BAKE INC.戦略発表会」にて。 取締役 / CBO 北村萌氏

2023年、ベイクはさらなる進化を目指し、以下の3つの戦略を新たに採用しました。

①OMO(Online Merges with Offline)戦略:オンラインとオフラインの垣根を超え、顧客にシームレスな購買体験を提供する戦略。

②マスターブランド戦略:コーポレートブランド「BAKE」を前面に押し出し、各事業ブランドのシナジー効果を高める戦略。

③顧客リテンション戦略:既存顧客との関係性を強化し、長期的なファンを育成する戦略。

これらの戦略の中でも、特に注目すべきは、リブランディングを通じたブランドの進化です。これまで「1ブランド1プロダクト」という、一つのブランドで一つの商品を提供するスタイルが主流でしたが、今後は「1ブランド1マテリアル」へとシフト。一つの素材の可能性を最大限に引き出し、多様な商品展開を可能にする、拡張性の高いブランドポートフォリオを構築する方針です。

・ベイクは2023年にこれらの新戦略を発表し、既に200万人という強固なファンベースを確立しています。

・スターブランド戦略により、コーポレートブランド「BAKE」の認知度を高め、各事業ブランド間の連携を強化することで、更なる成長を目指します。

・スイーツ業界に新たなトレンドを巻き起こすべく、年に2回というハイペースで新ブランドを立ち上げるという、大胆な計画も発表されました。

  

ベイクチーズタルト、リブランディングで「チーズ菓子専門店」へ華麗なる転身

「BAKE INC.戦略発表会」では、ベイクの主力ブランドの一つである「ベイクチーズタルト」のリブランディングについても、詳細な情報が共有されました。

長年愛されてきた「焼きたてチーズタルト」を軸に、新たなステージへと進化を遂げるベイクチーズタルト。その変貌ぶりは、まさにスイーツ業界における「革命」と言えるでしょう。

リブランディングの最大のポイントは、業態を「チーズタルト専門店」から「チーズ菓子専門店」へと変更すること。これにより、チーズの可能性を追求し、より幅広い顧客ニーズに応えることを目指します。

新たなブランドコンセプトとして掲げられたのは、「チーズメタモルフォーゼ」。これは、チーズの多様性を最大限に引き出し、これまでにない感動的なお菓子体験を提供するという、ベイクチーズタルトの強い意志の表れです。

新商品ラインナップにも注目が集まります。これまでの焼きたてチーズタルトに加え、「焼きたてタルト ミルキーマスカルポーネチーズ」や「焼きたてタルト 焦がしキャラメルベイクドチーズ」といった、新たな焼きたて商品が登場。さらに、常温菓子や冷蔵・冷凍商品も展開することで、様々なシーンで楽しめるチーズスイーツを提供します。

「リブランディング & BAKE INC.戦略発表会」で、それぞれ試食をさせていただきました。

ベイクチーズタルトは業態を「チーズ菓子専門店」に変更。

新商品ラインナップとして、焼きたて商品、常温菓子、冷蔵・冷凍商品を展開。

4月12日より順次新業態に移行し、大阪髙島屋は新店舗としてオープン

ブランドカラーはミルキーホワイトライラックブルー・シルバーの3色に設定。

店舗デザインには3Dプリンターを使用し、訪れる人々の感情に寄り添うような、心地よい空間を提供。

ブランドのキービジョンは、リブランディングのテーマでもある「チーズメタモルフォーゼ」。自由な発想で、常に新しいお菓子体験を創造し続けることを目指している。

  

五感で味わう、チーズのメタモルフォーゼ体験

BAKE CHEESE TART」が提供するのは、単なるチーズ菓子ではありません。それは、五感をフル活用して楽しむ、まさに「チーズのメタモルフォーゼ体験」なのです。

・視覚:店頭に並ぶ、あるいはパッケージに包まれた色とりどりのチーズスイーツは、まるで宝石箱。とろけだすチーズをイメージした無定型な世界観と、視点によって見え方が変化する錯視デザインのロゴは、チーズ菓子の可能性を様々な角度から探求するブランドの姿勢を表現しています。パッケージにあしらわれた曲線も、チーズの美味しさへの期待感を高めます。

・嗅覚:店内に漂うチーズの香ばしい香りは、食欲を強烈に刺激。チーズ好きにはたまらない、至福の空間です。

・味覚:チーズ本来の濃厚な味わいはもちろん、素材の組み合わせによって生まれる驚きと感動。一口食べれば、チーズの奥深さに魅了されること間違いなし。

・触覚:サクサクのタルト生地、とろけるチーズケーキ、ほろほろとしたクッキー…。「BAKE CHEESE TART」のスイーツは、食感のコントラストも魅力の一つ。

・聴覚:工房一体型の店舗では、チーズタルトが焼きあがる音、チーズケーキがカットされる音など、ライブ感あふれる音も楽しめます。

  

チーズ愛が日本のスイーツシーンを動かす

今回のリブランディングは、単なる業態変更ではありません。「BAKE CHEESE TART」のチーズへの情熱は、日本のスイーツシーンに大きな影響を与える可能性を秘めています。

・チーズの可能性を追求し、新たなチーズ菓子の世界を切り開くパイオニアとしての役割

・五感を刺激するチーズ体験を通して、スイーツの新たな価値を創造すること

BAKE CHEESE TART」のチーズ愛が、日本のスイーツシーンをどのように変えていくのか。その動向から、今後も目が離せません。

【今後のスケジュールについて】

 全国各地の「BAKE CHEESE TART」店舗は、2025年4月12日(土)より順次、チーズ菓子専門店へと生まれ変わります。詳細のスケジュールは公式サイトにて、ご確認ください。

  ブランドサイト:https://cheesetart.com/

BAKE CHEESE TART」が仕掛ける、チーズのメタモルフォーゼ体験。チーズ愛が炸裂する新次元スイーツの世界へ、あなたも飛び込んでみませんか?