[高橋志穂の北国いわてのスイーツ便り8] いわてS-1スイーツフェア2020 で見つけた 滝沢市のお菓子

毎年、2月に開催される「いわてS-1 スイーツフェア」。
今年は滝沢市の「ビックルーフ滝沢」を会場に行われました。岩手県内のパティスリーや和菓子店、郷土料理や地元の名産を使ったフードなどが勢揃い。
人気のイベントとあって、会場は熱気に包まれていました。

滝沢市の農産物を使ったスイーツも

銀河堂1890 Sweets&Bakeryのブース(いわてスイーツフェア2020)

滝沢市は岩手県の中央に位置し、盛岡に隣接する市です。
火山灰土という土壌の特性から、滝沢市はスイカの名産地。ここで栽培されるスイカは「滝沢スイカ」と呼ばれており、夏になると産直にたくさんのお客さんがスイカを求めてやってきます。他にはりんご、サツマイモなどの農産物が有名です。そう、滝沢市の農産物はスイーツにしたくなるようなものばかりなのです。

滝沢産のサツマイモの中でも特徴的なものが「クイックスイート」です。サツマイモは甘くてホクホクした食感ですが、このクイックスイートは、ねっとりした柔らかい食感が魅力です。

滝沢市観光協会・たきざわキッチンのブースにはクイックスイートが。(いわてスイーツフェア2020)

クイックスイートを使ったスイーツ

盛岡駅ビル内にある「銀河堂1890 Sweets&Bakery」は、クイックスイートを使った「銀河堂コグマアップルケーキ」を販売していました。

銀河堂1890 Sweets&BakeryのFacebookより「銀河堂コグマケーキ」

どうして「コグマ」なのかと思ったら、韓国で人気のスイーツ「コグマ(サツマイモ)ケーキ」にヒントを得て作ったのだそうです。韓国ではサツマイモのことを「コグマ」というのですね。
スポンジの間にはクイックスイートを練りこんだカスタードクリームと、ゴロッと大きいりんごのコンポートが入っています。クイックスイートのなめらかなクリームが、しっとりとしたケーキにまとめていました。

日本酒「鞍掛山」の酒粕を使用したショコラも

「スイーツ職房ら・てーる」のブース(いわてスイーツフェア2020)

滝沢市内にある洋菓子店「スイーツ職房ら・てーる」は、日本酒「鞍掛山」の酒粕を使用したボンボンショコラ「吟醸ショコラ」を販売していました。
純米吟醸酒「鞍掛山」は、滝沢産の酒米を使用して醸造されています。
酒粕を使用したガナッシュが入ったボンボンショコラは、一口頬張ると口の中いっぱいに「ほわん」と日本酒の香りが広がります。
「鞍掛山」も飲んでみたくなりました。

たきざわキッチンでもスイーツを

スイーツフェアに行けなかった方も、「ビックルーフ滝沢」内の産直やレストランで、滝沢スイーツを食べることができます。

ビッグルーフ滝沢内、たきざわキッチンのアップルパイ。

こちらはアップルパイ。手前は滝沢産りんご「はるか」を使用しています。奥は紅玉です。

パッケージもかわいい「たきざわスイカスパークリング」

滝沢といえばスイカ。「たきざわスイカスパークリング」はスイカ果汁が入ったサイダーです。シュワっとスイカの香りが爽やかです。

クイックスイートの干しいも「恵のいも」。生産者さんが自ら作っています。

滝沢の生産者・宮林野菜園の「クイックスイートの干しいも 恵のいも」。他の干し芋と食べ比べて欲しいです。干し芋もねっとりとした食感です。

ビックルーフ滝沢で販売しているスイーツの数々。

他にも滝沢産りんごを使った「マフィン」、郷土菓子の「がんづき」などが販売されています。レストランではクイックスイートのソフトクリームも提供されています。滑らかな食感のクイックスイートは、ソフトクリームやカスタードクリームとの相性が抜群です。
盛岡からのアクセスも良い滝沢市。小岩井農場にも近いのでぜひ訪れて欲しいです。

滝沢市といえば、6月には「チャグチャグ馬コ」があります。華やかに着飾ったお馬さんが街中を歩くさま、そして、チャグチャグという鈴の音は、なかなかいいものです。

会場のビッグルーフ滝沢では、チャグチャグ馬コが迎えてくれました(いわてスイーツフェア2020)

ちなみにこちらも滝沢産です……

喫茶店にあるルーレットおみくじを作っている会社は滝沢市にあります。