[佐藤ひと美のスイーツレポート287]パリ最高峰メゾンのひとつ「LENÔTRE」。国内最大規模で麻布台ヒルズ店を10月11日オープン!伝統と革新が織りなす、フランスのアール・ドゥ・ヴィーヴルを感じて

フランス菓子をアートの領域まで高め、フランス菓子界の父とまで称されているガストン・ルノートル氏が1957年にパリで創設した、パリ最高峰メゾンのひとつ「LENÔTRE〈ルノートル〉」。

創業以来、伝統的なフランス菓子の技術を継承しながら、常に新しい素材や技法を取り入れ、革新的なスイーツを生み出し続けるだけでなく、ケータリング、お惣菜やパン、チョコレートなど多種を扱っている高級食料品店として、卓越した才能を持つシェフたちが素材を徹底的に選び抜き、独自の技術やノウハウでレシピを繊細に組み立てる、圧倒的な存在感を放つパリ最高峰のメゾンの一つです。

今まで幾度となく日本スイーツ協会の連載でもご紹介してきたLENÔTREですが、2024年10月11日(金)、麻布台ヒルズ レジデンスA 1階に「LENÔTRE」国内4店舗目「ルノートル 麻布台ヒルズ店」がオープンしました。

<ルノートル 麻布台ヒルズ店>

住所:東京都港区麻布台1-2-3 麻布台ヒルズ レジデンスA 1階

電話番号:03-5544-8215

営業時間:11:00~20:00(L.o. 19:00)

オープン日:2024年10月11日

席数 :20席

オープンに先駆けた<LENÔTRE Azabudai Hills Press Day>では、フランス本国から来日されているCEO Olivier Voarick氏と、クリエーション・ディレクター Guy Krenzer氏、両名に独占インタビューもさせていただきました。

今回の麻布台ヒルズ店オープンが、フランスのガストロノミーを世界の皆様にお伝えする「LENÔTRE」の世界展開の過程に非常に大事な意味を持つと語るla Maison<LENÔTRE>CEO Olivier Voarick(オリヴィエ・ヴォアリック)氏。  ーーー

フランスおよび世界中の美食革新の柱であり、フランスの美食の卓越性を促進する主要なブランドとして、将来の発展を見据えた中、麻布台ヒルズに店舗を構えることに重要性を感じている。

今年改装リニューアルを施したフランス・パリ16区にあるブティック「ルノートル・ヴィクトル・ユーゴー」店の内装デザインや店内の雰囲気からインスピレーションを受け表現した「ルノートル 麻布台ヒルズ店」。

生命を育む太陽や料理において大切な熱、そして「LENÔTRE」のヴェノワズリーやパティスリーには必ずと言っていいほど原材料に用いている”麦”(ヨーロッパで縁起の良い、日本でいうところの実り=稲穂)をイメージし、それらを大切にしている意味が込められた『ソレイユ』ロゴも随所にあしらっています。

フランスと日本と両国のスタッフの協力によって開業した「ルノートル 麻布台ヒルズ店」では、「LENÔTRE」が培ってきた”伝統と革新”を体感できる、限定メニューや特別な体験が用意されています。

ぜひ多くの方に「ルノートル 麻布台ヒルズ店」で、フランスのアール・ドゥ・ヴィーヴル、いわゆる暮らしの美学を楽しみながら、特別な体験をしていただけたら幸いです。

「LENÔTRE」は、伝統的な技術やレシピを継承したデザートを、新しい形や味に適応させることで革新し続けることを大切にしている。と語るのは、la Maison<LENÔTRE >Director of Creation and Executive Chef  Guy Krenzer(ギー・クレンザー)氏。 ーーー

国内4店舗目となるこの店舗では、LENÔTREスペシャリテ「フイユ・ドトンヌ」のパルフェや「プロフィットロール」「フォンダンショコラ」、テイスティングセットなどカフェメニューが充実しています。

伝統を織り交ぜたクリエーションをいつも考えている中で、季節の素材を引き立てながらいろんなコンセプトで、みんなで作り上げるクリエーションというのが「LENÔTRE」の伝えたいこと。

ぜひそれを感じてほしい。

麻布台ヒルズ店限定で展開されるカフェメニューについても伺ってきました。

《麻布台ヒルズ店限定》ル・グテ・ドゥ・ルノートル  7,700円

※1名様から  ※要予約:前日12時まで 

LENÔTREを代表するケーキや焼き菓子、ボンボンショコラ、マカロン、パルフェを一度に楽しめるテイスティングセット。季節によって異なる12種類のお菓子とお好みのドリンクで、贅沢なひと時を楽しむことができる。

内容:プレジール、ミルフィーユ・ヴァニーユ、季節のシュー、ケーク、季節の<焼きたて>クッキー、<焼きたて>フィナンシェ ナチュール、マカロン2種、ボンボンショコラ3種、ミニパルフェ、紅茶、コーヒー

※ハーフボトルシャンパーニュ追加可能 / ヴーヴ・クリコ・イエロー・ラベル・ブリュット+6,600円 / ルイナール・ブラン・ド・ブラン+12,100円

ル・グテ・ドゥ・ルノートルでは、後に紹介する「フイユ・ドトンヌ」のパルフェのミニサイズも楽しめるので、まさに”ルノートルを味わいつくす”贅沢な一品だ。

洗練され卓越したミルフィーユ・ヴァニーユもその一つ。

丁寧に織り込んだ一枚のフィユタージュ生地の層の数は、1400。
発酵バターを折り込み香ばしく焼き上げ、それを店舗でヴァニラ・クリームを重ねて仕上げているため、美しいビジュアルとコク深い味わいが奏でる時間は至福でしかない。

一緒に紅茶やコーヒーをお代わり自由で楽しめるのも魅力的!

《麻布台ヒルズ店限定》プロフィットロール・オペラ 2,750円

LENÔTREを代表するケーキ「オペラ」を、プロフィットロールのデセール仕立てで再構築。

コーヒーアイスクリームをサンドしたクッキーシューに、フルーティな酸味とすっきりとした爽やかな後味のグアテマラ産コーヒーのジュレ、ほろほろと口の中でほどけるチョコレートサブレにきりっとした味わいのカカオソースを添えて提供されます。

<LENÔTRE Azabudai Hills Press Day>で試食させていただきましたが、コーヒーアイスクリームもキレが良く、カカオソースと共に食べるとまた違った味になるので、またしっかりと味わいにお邪魔したくなりました。

プロフィットロールというアイコン的なデセールを提供するにあたり、チョコレートと相性の良い”コーヒー”という素材が、麻布台ヒルズ店オープンにあたりキーポイントとなってくる。

この2つはケーキで組み合わせることの評判が良いことから、初めてのコンセプトとして「Opéra」を採用。

フランスの伝統菓子ProfiteroleとOpéra。

ただ掛け合わせるのではなく、さらに一歩洗練し、LENÔTRE風に革新的な形に再構築していくことで完成したのが「プロフィットロール・オペラ」だ。

一口ごとに変わる食感と味わいの変化を、ぜひ実際に体感し、楽しんでみていただきたい。

パルフェ・フイユ・ドトンヌ 2,200円

LENÔTRE<ルノートル>のスペシャリテ、フイユ・ドトンヌのパルフェ。

カカオの香り際立つチョコレートアイス、カカオソース、サクサクのメレンゲ、パリパリのチョコレートで軽やかに仕立てました。

トップのチョコレート細工は1つ1つ職人が手作りしています。

「LENÔTRE」のアイコン的存在でもあり、今では日本の方々にも広く知っていただけるようになったFeuille d’Automne(フイユ・ドトンヌ)。

その構成要素とほぼ同じに仕立てられた「パルフェ・フイユ・ドトンヌ」。

フイユ・ドトンヌとパルフェ・フイユ・ドトンヌの断面を見てみると、どのようにして構成を考えられたのかよく伝わってきました。

また、アイスが丸い形状になっている理由を伺うと、『la Maison<LENÔTRE>では、ディッシャーで小さいサイズのコロンとしたアイスクリームをサービスすることがあるので、フランスのメゾンとしてのイメージであったり、可愛らしいクリエーションとして作りあげることができたのではないかと考えている』とのこと。

まずは、繊細なチョコレート細工をザクッとクリームと共に食べ進めていく。そしてチョコレートアイスやサクサクのメレンゲに出会う。

ここで味変として別添えされたカカオソースをかけると、さらにカカオの濃厚さが加わり、異なる食感がより際立つように感じて美味しくいただくことができました。

カカオソースはお好みのタイミングでかけて楽しんでみてください。

「パルフェ・フイユ・ドトンヌ」の他に、季節ごとの素材を使ったパルフェの展開も考えているとのこと。

フォンダン・ショコラ 1,980円

カカオの芳醇な香りが広がるフォンダン・ショコラ。

カカオ70%のビターチョコレートの深みのある味わいのフォンダン・ショコラ、カカオのアロマを感じるソースとヴァニラアイスが絶妙なハーモニーを奏でます。

一口ごとに変わる食感や味わい、絶妙な温度差が織りなす贅沢なひと時をお楽しみください。

《麻布台ヒルズ店限定》コーヒー ルノートル麻布台ヒルズ 限定ブレンド[浅煎り]

焙煎士とバリスタでもあるクリエーション・ディレクターのギー・クレンザーの監修により日本国内で焙煎、ブレンドしたルノートル麻布台ヒルズ店専用のオリジナルブレンド。

エスプレッソ 990円 / アメリカーノ 990円 / カフェラテ 1,100円 / キャラメルマキアート 1,210円

材料の質の良い豆を厳選し、コーヒーとお菓子のハーモニーを一番のコンセプトとして考えて焙煎されたオリジナルブレンド。

中央が黄色っぽく見えるほど浅煎りにすることで、豆の風味がまだ中に入っている状態にしてるのがポイントなのだとか。

トロピカルなフルーティーさのなかに複雑な甘さとフレーバーがあり、ダークチェリーのような熟れた果実を思わすテイスト。フルーティーで甘くアロマティックな味わいは、麻布台ヒルズ限定メニューとの相性も抜群です!

立川店では、違うギー・クレンザーによるブレンドでコーヒーを提供しているので、飲み比べするのも良いかもしれませんね。

■紅茶〜パリのルノートルより直輸入した茶葉を使用〜 ※ポットサービス 各1,210円

♢メランジュ・ルノートル:フルーティーな風味のセイロンティーにベルガモット、オレンジ、レモンの香りをまとわせた爽やかな味わい。

♢アールグレイ:中国紅茶にイタリアのカラブリア産ベルガモットの香りとヤグルマギクの花びらを合わせたフレッシュな味わい。

♢ブレックファスト:丸みのあるまろやかな風味の中に繊細な花のような香りが感じられる朝にぴったりの紅茶。

プレミアムジュース・パトリック・フォン 各1,210円

(左から)ガメイ種ロゼブドウジュース / シチリア産マンダリンジュース / レッドラブ(R)アップルジュース

パリの店舗でも提供しているプレミアムコールドプレスジュース。1993年にフランスのローヌ=アルプ地方で創業。果実の産地と品種、「完熟状態」での収穫にこだわったからこそ生み出された生果実のような味わいです。

その他に、麻布台ヒルズ店のオープンにあわせ、待望のマカロンやコンフィチュールの取扱いもスタートし、全店舗で展開することになった<焼きたて>シリーズはもちろんのこと、ケーキ、ショコラ、焼き菓子詰め合わせなど、すべてのラインナップを揃えている。

<焼きたて>シリーズは、併設のキッチンから毎日焼きあげられるフィナンシェとソフトタイプのクッキー。

また、ガストン・ルノートルのレシピをいまも大切に受け継ぎ、つくり続けている珠玉のお菓子、マカロンも日本で現在6種を展開。

見た目も美しく、味わい深いマカロンは、お土産にも最適です。

お好みの味をおひとつずつお買い求めいただけるほか、お箱入りでも用意。今後は、お詰め合わせの展開も予定されているとのこと。

Macaron(ヴァニーユ / ショコラ / シトロン / ジャスマン / ピスターシュ / フランボワーズ)

伝統と革新が織りなす、<ルノートル 麻布台ヒルズ店>でしか味わえない限定スイーツの数々

シンプルだからこそ、レシピの確かさがわかる、“熟練の職人が素材を厳選し、手で丁寧につくりあげる ”というLENÔTRE<ルノートル>の神髄をダイレクトに体感いただけるアイテム揃い。

麻布台ヒルズ店で、“焼きたて”“つくりたて”を、目で、音で、香りで、味覚で体感してみてください。