[佐藤ひと美のスイーツレポート395]Mr. CHEESECAKE「CREAMY BAKED CHEESECAKE」にアソートの最高峰「Milk Tea」誕生。“引き算の製菓理論”と香りの設計図

フレンチレストラン出身のシェフ・田村浩二氏が手がけ、温度変化に伴う繊細な口どけと香りのレイヤードでスイーツ界の常識を覆し続けてきた「Mr. CHEESECAKE」。

冷凍による儚い食感をシグネチャーとしてきた同ブランドが2025年10月、「常温で持ち運べる最高峰の洋菓子」という新たなる領域へ踏み出し、わずか半年で累計20万個を突破するという快挙を成し遂げたのが、ひとくちチーズケーキ「CREAMY BAKED CHEESECAKE(クリーミーベイクドチーズケーキ)」である。

冷やすことで完成するレストランデザートの美学を、いかにして常温の焼成技術へと昇華させたのか。その答えとしてブランドの新定番となった逸品から、2026年10月1日(木)、待望の新フレーバー「Milk Tea(ミルクティー)」が登場した。

単なる季節やフレーバーのバリエーション追加にとどまらない。チーズの役割を再定義し、香りの立ち上がりを極限まで計算し尽くした本作の真価と、その裏に隠された“引き算の製菓理論”を、焼き菓子の視点から深く紐解いていく。

■ 「アソートメント」で届ける意味——相反する2つの構造が奏でる対比の美学

塩味と旨味が際立つ「Original」と、ミルキーな余韻が広がる「Milk Tea」。あえてアソートのみで展開することで、一箱の中で全く異なる2つの表情を行き来し、互いの魅力を引き立て合う贅沢な味覚体験を生み出している。

♢パンチのある塩気と熟成の旨味「Original(オリジナル)」

ベースとなるのは、バター、アーモンドパウダー、ハチミツを配合したしっとり感溢れるリッチな生地。そこにイタリア産パルミジャーノ・レッジャーノを生地内部に練り込むだけでなく、表面にも振りかけて香ばしく焼き上げている。口に含んだ瞬間に凝縮されたチーズの塩気と芳醇な旨味が押し寄せる、重厚で輪郭の際立った構造。

♢柔らかなミルキー感と可憐なアロマ「Milk Tea(ミルクティー)」

対照的に「Milk Tea」では、塩気を抑えたマイルドなエダムチーズを採用。生地自体のコクをミルクのように優しく底上げしつつ、粗砕きのアッサム茶葉と練乳の甘みが口内でほどけるように溶け合う。チーズを主張させるのではなく、紅茶の香気とミルキーな余韻を包み込む繊細な設計となっている。

力強い塩味と熟成の旨味で舌を心地よく刺激する「Original」を堪能した直後、「Milk Tea」をひとくち含んだ瞬間にふわりと弾けるアッサムの優美なアロマ。この「インパクトある塩味」と「包み込むようなアロマ」という対極の表現が互いの魅力を鮮やかに引き立て合い、交互に味わうことで最後の一粒までフレッシュな感動とともに楽しむことができる。一箱の中で完成するこの緻密な味覚のストーリー展開こそ、アソートセットだからこそ味わえる最大の醍醐味と言える。

■ パルミジャーノからエダムへ——“引き算の製菓理論”と香りの設計図

「紅茶風味のチーズケーキ」の開発にあたり、田村シェフが最も苦心したのが「ミルク感と紅茶のアロマをいかに自然に融合させるか」という点だったという。

試作初期、生地に紅茶パウダーを混ぜ込む手法を試みたものの、紅茶の主張が前面に出すぎてしまい、思い描くミルクティーの優しいまとまりには至らなかった。また、生地の配合上、液体に茶葉を煮出す工程を組み込むことも困難を極めた。そこで導き出されたのが、素材の足し算ではなく「チーズの主張を引き算し、香りを引き立たせる設計」であった。

エダムチーズによる「ミルク感」の補強:

ミルクティーにふさわしい優しくミルキーなコクを追求するため、マイルドで癖のない「エダムチーズ」をベースに選定。そこに練乳の柔らかな甘みを重ね合わせることで、生地そのものが「濃厚なミルク」の役割を果たす構造を整えた。

粗砕き(あらくだき)茶葉による香りの立ち上がり: 

アッサムの茶葉はパウダー化せず、あえて粗く砕いて生地へブレンド。焼き上げることで香りを閉じ込め、噛んだ瞬間に初めてアッサムの華快なアロマが弾けて口内のエダムチーズと溶け合う仕掛けを構築。

表面のチーズを排した焼成アプローチ:

 「Original」とは異なり、表面にチーズを振りかけず、少し砂糖を加えたクリームチーズフィリングと茶葉のみを乗せて焼き上げている。表面をチーズの被膜で覆わないことで、オーブンの熱による茶葉のロースト香がストレートに立ち上がるよう緻密に計算されている。

チーズの個性を強めるのではなく、アッサムの香りを咲かせるための「引き立て役」としてチーズを再定義する。フレンチのロジックが冴え渡るこの調香技術こそ、本作の真骨頂にあると感じた。

■ 旅とストーリーを紡ぐ「5つの常設ストア」と店舗限定パッケージ

本商品は、国内に展開する常設ストア5店舗(グランスタ東京、羽田空港、GINZA SIX、イイトルミネ新宿、名古屋栄)にて10月1日(木)より一斉に販売されている。

贈り物や手土産のシーンを彩る要素として注目したいのが、特定の店舗でしか手に入らない限定パッケージの存在だ。

【グランスタ東京店限定BOX(2種 /8個入り   3,456円  税込)】

東京駅舎の赤レンガを彷彿とさせるシックな深い赤色に、繊細な線画でひとくちチーズケーキを描いたデザイン。旅の始まりやビジネスの贈答に相応しい重厚感を備える。

【羽田空港店限定BOX(2種 /8個入り   3,456円  税込)】

大空を思わせる爽やかなライトブルーにドットの雲をあしらった、空港ならではの開放感とクリーミーで軽やかな余韻を重ね合わせたポップで上品な一箱。

【常設店通常BOX(2種 /10個入り  4,212円  税込)】

GINZA SIX店、イイトルミネ新宿店、名古屋栄店で展開される、ブランドの世界観を象徴するニュートラルカラーの洗練されたパッケージ。どんなシーンにも美しく馴染む。

日常のひとときを「記憶に残るおいしさ」へ

発売から半年で20万個という支持を集めた背景には、常温で持ち運べる手軽さの中に、フレンチシェフの妥協なき製菓理論と素材への情熱が息づいているからにほかならない。

熟成チーズの旨味が詰まった「Original」と、エダムチーズとアッサムが織りなす優美な「Milk Tea」。

大切な人への贈り物としてはもちろん、日々の暮らしに上質なひとときを添えるお供として、常設ストアの店頭でこの特別なボックスを手に取ってみてはいかがだろうか。

【製品概要】

商品名: CREAMY BAKED CHEESECAKE Assortment(クリーミーベイクドチーズケーキ アソートメント)
価格・ラインナップ:グランスタ東京店限定BOX(2種 / 8個入り):3,456円(税込) / 羽田空港店限定BOX(2種 / 8個入り):3,456円(税込) / 通常BOX(2種 / 10個入り):4,212円(税込)[GINZA SIX店、イイトルミネ新宿店、名古屋栄店]
取扱店舗:グランスタ東京店(JR東日本東京駅構内 B1F 銀の鈴エリア) / 羽田空港店(第1旅客ターミナルビル2F マーケットプレイス)/ GINZA SIX店(GINZA SIX B2F) / イイトルミネ新宿店(JR新宿駅B1F改札内) / 名古屋栄店(ザ・ランドマーク名古屋栄 B1F)