[佐藤ひと美のスイーツレポート ㉖]サロン・デュ・ショコラ 2019 の魅力と注目ポイント


サロン・デュ・ショコラ 2019 の魅力と注目ポイント

1月22日(火)から東京をかわきりに、日本各地で「~パリ発、チョコレー卜の祭典~サロン・デュ・ショコラ2019」が開催されます。

今年は、“Tous les goûts sont dans la Nature! ショコラは自然の贈りもの”をテーマに、世界各国から実力派のショコラティエ・パティシエが手掛ける新作を含めたショコラや、注目を集める初上陸ブランドなど最高級のショコラが集い、そして毎年さまざまなテーマで製作された豪華な限定ボックスで私たちを楽しませてくれる「~パリ発、チョコレートの祭典~ サロン・デュ・ショコラ 2019」が開催。

◾️「サロン・デュ・ショコラ」とは

1995年、チョコレートが大好きな2人の情熱的な実業家によってパリで始まった「サロン・デュ・ショコラ」。
今では、毎年フランスのパリを拠点とし、日本やアメリカ、中国、ロシアなど毎年世界16ヶ国、世界32都市以上で開催しているショコラ専門の展示会、世界最大のチョコレートの祭典のひとつです。

昨年10月に本場パリで開催された「サロン・デュ・ショコラ」には、 世界60ヵ国から約500の出展者と著名なシェフやパティシエが参加しました。
デモンストレーションや、ワークショップ、またカカオ農園の生産紹介やマッチング、チョコレートに関する書籍やグッズ販売、特徴的なチョコレートファッションショーやパフォーマンスのほか、ワールド チョコレート マスターズのワールドファイナルなどが会場内で楽しまれています。

東京では2003年から伊勢丹新宿店でスタート。2019年に第17回目を迎える国内最大級のチョコレートの祭典です。

◾️今回で17回目!今年は過去最多の約112ブランド以上(うち約20ブランドが新登場)のチョコレートが集結し、各ブランドのこだわりが詰まったショコラでバレンタインをお祝い!

〈開催期間〉
東京会場 新宿NS ビル 地階=イベントホール(東京都庁舎隣り)
エムアイカード会員ご内覧日 2019年1月22日(火)1日のみ開催
2019年1月23日(水)~29日(火)7日間開催

丸井今井札幌本店
エムアイカード会員の皆さまのための特別ご招待日 2019年1月29日(火)
2019年1月30日(水)~2月14日(木)

名古屋栄三越
エムアイカード会員の皆さまのための特別ご招待日 2019年1月29日(火)
2019年1月30日(水)~2月14日(木)

ジェイアール京都伊勢丹
エムアイカード会員の皆さまのための特別ご招待日 2019年1月29日(火)
2019年1月30日(水)~2月14日(木)

岩田屋本店
2019年1月30日(水)~2月14日(木)

仙台三越
エムアイカード会員の皆さまのための特別ご招待日 2019年1月31日(木)
2019年2月1日(金)~2月14日(木)

◾️【New Brand】ココが気になる!

おすすめブランド CHOCO²(ショコ オ キャレ)

2018年に「パリの15人のショコラティエ」にも選ばれたジャン=ピエール・ロドリゲス氏が手掛ける注目のブランド「ショコ オ キャレ」がSDC初登場!
2017年のサロン・デュ・ショコラ パリでもクローズアップされたとあって、私自身とても気になるブランドです。

料理の道からお菓子に目覚め、「ピエール・エルメ」や「パトリック・ロジェ」やなど数々の名店で修業。
「レクレール・ドゥ・ジュニ」責任者を務めたのち2017年にパリ14区に自身のお店をオープン。
シェフのシグニチャーであるキューブ型のボンボンショコラは、先に周りのシェルを作り、中に柔らかなキャラメルやガナッシュを閉じ込めた技法で、柔らかいテクスチャーが特徴的です。

パリのお店で一番売れているタブレット「タブレット サンサスィヨン ライム&ユズ ノワゼット」も今回日本上陸。
分厚いタブレットは風味も食感も楽しい一枚。中は3層構造になっていて、上から順にライムとユズのジュレ、カリッとした食感のヘーゼルナッツ、そしてヘーゼルナッツのプラリネを重ね、全体をミルクチョコレートでコーティングした五感で楽しめる商品です。

◾️【人気ブランド ショコラティエ新作】絶対に食べておきたいオススメ商品!

おすすめブランド【1】 BERNACHON(ベルナシオン)

フランス・リヨンにある1952年創業の老舗パティスリー・ショコラトリー「ベルナシオン」。伝統と格式を守り、本国のショコラ界でも特別な存在として愛されています。

商品名:タブレット フーレフランボワーズ(1枚)
金額 :税込3240円

フランボワーズのパートドフリュイを55%のダークチョコレートでコーティングした新作タブレット。フィリングの食感は、パートドフリュイとコンフィチュールとの中間ぐらいという、独特な柔らかさと口溶けは驚きを隠せません。印象的な表面には、赤く色付けたホワイトチョコでデザインしたユニークなタブレットです。

おすすめブランド【2】 Philippe BEL(フィリップ・ベル)

16歳からショコラティエの道に入り、2004年にM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を取得。2006年にフランス リヨン地方に自身のお店をオープンした、フランスでも数少ない真面目で誠実なアルチザン(職人)「フィリップ・ベル」。
自らカカオ豆を仕入れてクーベルチュールを造るところから拘わるカカオに対して愛情深い方です。

商品名:ショコラアソート(37個入)
価格 :税込9720円

ショコラ職人ベル氏の集大成ともいえるフルラインナップ。
キャラメル入り、プラリネ、フルーツ系、カカオ産地シリーズのガナッシュや、2層タイプ、セミリキッドキャラメルのシリーズなど、新作ボンボンを含め全てを網羅できる豪華な詰め合わせ。

おすすめブランド【3】 Patrick ROGER(パトリック・ロジェ)

2000年にフランスでも数少ないM.O.F.ショコラティエの称号を30歳の若さで取得するなど、数々の受賞歴を誇りC.C.C.でも輝かしい存在感を放つ「パトリック・ロジェ」。
2018年ルレ・デセールの表彰でベストショコラティエに。同年、フランスの最高勲章として知られるレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ受勲。今最も注目度が高く、実力のあるショコラティエです。

商品名:ボワット ドゥミ スフェール(9個入)
価格 :税込8640円

「パトリック・ロジェ」が作り出す独創的で艶やかさのある輝きは、ショコラを超えた芸術作品とも言われています。
緑の「アマゾン」はライム風味のセミリキッドキャラメル。黄の「ミエル」はラボの庭にある採蜜箱からとれたハチミツを使ったすっきりとした風味のガナッシュ。赤の「ミストラル」はハチミツを入れないセミリキッドキャラメルと、3種類のフィリングを閉じ込めたショコラ。

◾️人気ショコラティエ再び! 

フランス ジャルニーで1925年に創業した老舗パティスリーを3代目として引き継ぎ、フランス メッスに現在の基幹店を構える「Franck FRESSON(フランク・フレッソン)」が、2011年以来、久しぶりの「サロン・デュ・ショコラ」が登場!

伝統的を大切にしながらも新しいものにも挑戦して取り入れ、素材を一番大切に考えた高次元のクリエーションでショコラ通をうならせるベテランシェフです。
2004年にM.O.F.を受章しており、ルレ・デセール協会の会員でもあります。

商品名:ショコラ アソート(12個入)
価格 :税込4968円

マダガスカルのバニラを強めに感じる「マダ」や、ヘーゼルナッツのプラリネにグリルしたそば茶を加えた「ソバチャ」、オレンジコンフィ入りのプラリネ&ヌガティーヌの「プティフレッソン」を始め、果実という素材の特徴的な香りと味を活かしたガナッシュなど、独特のスパイス使いや組み合わせが光るショコラは、まさに円熟の職人技です。

◾️「サロン・デュ・ショコラ」だからこそ実現した限定セレクションボックス

毎年この季節になると、多くのショコラファンが“今年はどんなテーマのラインナップになるのだろう?”と心待ちにする「サロン・デュ・ショコラ」限定のショコラボックス。
実力、人気ともに一流のシェフ達による豪華な競演で実現した3つのボックスに注目です!

セレクションボックス【1】 Nature (ナチュール)

商品名:ナチュール(16個入り:16ブランドから各1個)
価格 :税込8964円

1:ティムット〈ジャン=ポール・エヴァン〉
2:ヴァニーユ〈クリスティーヌ・フェルベール〉
3:ミエル タン〈フィリップ・ベル〉
4:ヴェルヴェーヌ〈フランク・ケストナー〉
5:ミエル〈ニコラ・ベルナルデ〉
6:アマンド〈クリスチャン・カンプリニ〉
7:サラザン〈オリヴィエ・ヴィダル〉
8:バディアンヌ〈フレデリック・アヴェッカー〉
9:ジャンドゥージャ キャラメル〈ダヴィド・カピィ〉
10:クリオロ〈パティスリー・サダハル・アオキ・パリ〉
11:タンデム〈アンリ・ルルー〉
12:日本酒とほうじ茶のガナッシュ〈パスカル・ル・ガック〉
13:プラリネ トゥルヌソル マイス〈オテル・デュ・キャップ エデン=ロック〉
14:キャラメル〈フランソワ・ジメネーズ〉
15:ヴァニーユ〈カンタン・バイィ〉
16:ミエル〈キャラメル・パリ〉

作り手が惚れ込んだ素材がテーマのセレクションボックス「ナチュール」。
厳選した素材を使用するのはもちろんのこと、素材の力や、ショコラと合わせることで魅力を高める表現や技術力など、SDCを代表する16名のシェフそれぞれの魅力が光るショコラが詰まっています。

中でも特に新しい発見を体感できるショコラは、「カンタン・バイィ」によるニューカレドニア産の小規模生産者が育てたヴァニラを使用し、24時間かけて抽出した香り高いガナッシュや、「ニコラ・ベルナルデ」さんが深い信頼をよせる養蜂家の菩提樹の蜂蜜を使用したフローラルな香りが広がるガナッシュといった、シェフの完成や地域性、素材への向き合い方などさまざまなショコラの美味しさを楽しめる限定ボックスとなっています。

セレクションボックス【2】 Fruit (フリュイ)

商品名:フリュイ (12個入り:12ブランドから各1個)
価格 :税込6912円

1:パッション〈クリスティーヌ・フェルベール〉
2:スタニスラス〈フランク・ケストナー〉
3:シトロン〈ニコラ・ベルナルデ〉
4:プラリネ フランボワーズ〈クリスチャン・カンプリニ〉
5:フロリッド〈オリヴィエ・ヴィダル〉
6:シトロンヴェール〈カンタン・バイィ〉
7:バナナとラム酒のガナッシュ〈パスカル・ル・ガック〉
8:キャラメルカシュー〈セバスチャン・ブイエ〉
9:グリオット〈オテル・デュ・キャップ エデン=ロック〉
10:プラリネクレモンティーヌ〈モリ ヨシダ〉
11:パンシル茶+グァバ〈パティシエ エス コヤマ〉
12:アンサンブル〈ル ショコラ ドゥ アッシュ〉

その名の通り“フルーツ”をテーマに、各シェフの個性とフルーツに対する愛が感じられる個性あふれるセレクションボックス「フリュイ」。
自然の恵みを受け、さまざまな個性で私たちを楽しませてくれるフルーツを同じく果実であるカカオと合わせた相性の良いショコラを12種類セレクトしています。

今回のボックスデザインは、パリSDCの主催者であるフランソワ・ジャンテ氏が手掛けているのもポイントですよ!

セレクションボックス【3】 HAKKO(発酵)

商品名:HAKKO
価格 : 税込4320円

1:パッション〈ジャン=ポール・エヴァン〉
2:ウィスキー ビター〈ブルーノ・ルデルフ〉
3:みりん〈ローラン&京子デュシェーヌ〉
4:しょうゆエピス〈パティシエ エス コヤマ〉
5:ボンボンパッション〈セバスチャン・ブイエ〉
6:キンロック〈アンリ・ルルー〉
7:ベルガモット〈アルノー・ラエール パリ〉
8:七尾〈ル ショコラ ドゥ アッシュ〉

私たち日本人にとって古くから身近な存在である“発酵”は、ショコラ作りの工程においても非常に重要な作業です。
カカオにフォーカスしつつ、ショコラと発酵食品との掛け合わせなどでテーマを表現し、いかに自然の力が偉大かが存分に楽しめるセレクションボックスになっています。

◾【会場限定 テイクアウト&イートイン】貴方は食べずに帰られますか?

おすすめブランド【1】 Naomi Mizuno(ナオミミズノ)

商品名:ルビー(1人前)(ルビーチョコレートのデセール)
価格 :税込1890円
ラストオーダー:各日午後7時30分

今年、食のトレンドとも言われている「ルビーチョコレート」とのペアリングがテーマのアシェットデセールが「ナオミミズノ」初イートインで楽しむことができます。
ワールドチョコレートマスターズで日本人初の優勝に輝いた水野シェフが目の前で作ってくれるデセールは実に贅沢。
甘酸っぱいルビーと相性の良いフロマージュブランのムースとベリーソース、桃とローズヒップのクリーム、そしてマロンとの相性抜群な豪華イートインメニューは必見!

おすすめブランド【2】 BISTRO MARX(ビストロ・マルクス)

商品名:“La Terre” −大地の恵み−(1人前)
価格 :税込2376円

パリの2ツ星シェフが監修する「ティエリー・マルクス」「ビストロ・マルクス」のシェフパティシエに2016年就任した気鋭の江藤 英樹シェフが作り出すイートイン限定パフェ。
カカオエクスプローラー高橋力氏が惚れ込んだ「カミーノ・ベルデ」のエクアドルカカオのクーベルチュールを使い、ビスキュイショコラやチョコレートソルベなどを組み込んだ芳醇なカカオを堪能できるスタイリッシュなパフェ。

おすすめブランド【3】 モリ・ヨシダ×コンパルティール ヴァロール

商品名:タルト オ ショコラ
価格:税込701円

フランスで人気のあるテレビグルメ番組「Le Meilleur Pâtissier」で優勝した、今最も勢いのある日本人パティシエ「MORI YOSHIDA(モリ ヨシダ)」の吉田シェフと、神戸「コンパルティール ヴァロール」の大西シェフとのコラボレーション。

しっかり焼き上げたショコラタルト生地の中にプラリネを薄く敷き、その上に2種類のヴァローナ社クーベルチュールをブレンドした特製ミルクガナッシュを流し入れます。

キャラメリゼしたヘーゼルナッツの甘く香ばしい食感と、濃厚なカカオを上手にマリアージュさせた「タルト オ ショコラ」です。

2019年は、昨年の約2倍という35ブランドでテイクアウトやイートイン商品を用意し、会場でしか出会えない魅力的で特別な時間を演出してくれています。

今回は、贅沢で楽しい、夢のようなチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ 2019」 から、会場出店規模拡大や商品が豊富過ぎて何を選んだらいいか……とお悩みの方に、是非とも押さえておいて欲しいオススメの商品を今回はご紹介させていただきました。

皆様にとって2019年のバレンタイン、いえ1月~2月限定のチョコレートの祭典・チョコレート祭りを盛大に楽しんでください!

次回は、「Ginza Sweets Collection 2019の魅力と注目ポイント」情報をご紹介いたします。
どうぞお楽しみに!