
一年のうちで最も寒さが深まるこの時期、街の景色とは対照的に、心にはどこよりも早く鮮やかな赤色が灯ります。刻一刻と近づくバレンタインの甘い予感に胸を躍らせながらも、それ以上に私たちの視線を釘付けにするのは、今まさに旬の極みを迎えている「苺」の魅惑。
厳しい寒さの中でゆっくりと糖分を蓄え、香り高く熟した苺は、バレンタインの主役であるチョコレートさえも引き立てる、冬の真の主役といえるでしょう。

2026年シーズン、一流のパティシエたちがその瑞々しい命をどう解釈し、ひと皿の「表現」へと昇華させたのか。今この瞬間、その輝きを目撃すべき5つの芸術的なティータイムを紐解きます。
苺アフタヌーンティーの「五感の美学」
なぜ、冬の苺アフタヌーンティーはこれほどまでに私たちを惹きつけるのでしょうか。
〈色彩(視覚)〉 燃えるような赤、可憐なピンク、そしてそれらを引き立てる他素材とのコントラスト。
〈香り(嗅覚)〉 スタンドが運ばれた瞬間に広がる、完熟苺の甘酸っぱい芳香。それは冬の冷たい空気の中で、より一層鮮明に鼻腔をくすぐります。
〈味わい(味覚)〉 寒さで凝縮された苺の濃厚な甘みと、計算された酸味。チョコレートの脂分がその果汁と溶け合う瞬間の多幸感。
〈食感(触覚)〉 弾けるような果肉のハリ、ムースの軽やかさ、そしてクリスピーな焼き菓子のアクセント。
これらが複合的に作用することで、苺アフタヌーンティーは単なる食事以上の、「体験」へと昇華されるのです。
1. 【造形の表現】コンラッド東京:都会のパノラマに酔いしれる、赤と白のリュクスな対比
ストロベリー・リュクス アフタヌーンティー : 〜 2026年2月1日(日)/ 2月6日(金)~2月28日(土)

銀座からほど近い汐留に位置し、『フォーブス・トラベルガイド』や『コンデナスト・トラベラー』など、国内外で最高峰の評価を獲得し続けている「コンラッド東京」。
地上28階に位置するバー&ラウンジ「トゥエンティエイト」では、天井高8メートルを誇る圧倒的な開放感の先に広がる、冬の澄んだ空気が描き出す浜離宮恩賜庭園の静寂と、躍動する東京湾のパノラマ。
この都会の特等席で2026年の幕開けとともにスタートしたのは、その名の通り「贅沢(リュクス)」を再定義する苺の祭典です。
今季、パティシエが提示したのは、「情熱的な赤」と「純真な白」が織りなすコントラストの美学。
それは、苺の瑞々しさをバレンタインのロマンティックな余韻へと繋ぐ、季節の移ろいそのものを可視化したような世界観になっています。
「ストロベリー・リュクス アフタヌーンティー」

価格:(全てお一人様価格:税・サ込)
♢スタンダードアフタヌーンティー 平日 7,900円 / 土日祝日 8,500円 ※平らなガラスのプレートでご用意。 約20種のドリンクセレクションからお好きなものをお好きなだけ。
♢コンラッド・ベア付き・スタンダードアフタヌーンティー 9,400円 ※コンラッド・ベアが付いたプランです。 ※平らなガラスのプレートでご用意。 約20種のドリンクセレクションからお好きなものをお好きなだけ。
♢乾杯のシャンパーニュ付き デラックスアフタヌーンティー 12,500円 ※コンラッド・ベアが付いたプランです。※国産フレッシュ苺プレート、限定セイボリー1種付き。 ※乾杯のグラスシャンパーニュ1杯に加え、約20種のドリンクセレクションからお好きなものをお好きなだけ。
提供期間:〜2026年2月1日(日) / 2026年2月6日(金)~2月28日(土)
提供時間: 毎日 11:00~16:30(2時間制)
ご予約・お問い合わせ:
予約: 公式サイト( https://conrad-tokyo.hiltonjapan.co.jp/plans/restaurants/afternoontea/twentyeight-strawberry )または 03-6388-8745 (レストラン予約直通)
内容:
〈スイーツ(全5種 / デラックスアフタヌーンティーは全4種)〉プラリネとオレンジのタルト いちごチョコレート、いちごとバニラのムース、チョコレートとラズベリーのムース(※スタンダードで提供)、ピスタチオのケーキ ラズベリークリーム、アサイーとバラのゼリー
〈セイボリー(全3種 / デラックスアフタヌーンティーは全4種)〉鴨といちごとカカオのミルフィーユサンド、いちごと生ハムのカプレーゼ、オマール海老のパングラタン、帆立のムースとココナッツカレーのボンボン バラを添えて(※デラックスで提供)
〈スコーン〉プレーンスコーン、キャラメルスコーン(クロテッドクリーム、いちごジャムを添えて)
〈いちごプレート〉※デラックスで提供
〈お飲み物〉ロンネフェルト社の紅茶やコーヒー等を含む約20種のドリンクセレクションからお好きなものをお好きなだけ。

「造形の美学」と「素材の解釈」:白が引き立てる、苺の真価

コンラッド東京のアフタヌーンティーが、常にスイーツ界の最前線で支持される理由。それは、単なる「可愛い」を超えた、建築的とも言える完璧なビジュアルバランスと、意外な食材を調和させるガストロノミックな感性にあります。
今季の白眉は、まさに「いちごとバニラのムース」における「白」の使い分けでしょう。

タヒチ産バニラの芳醇な香りを纏った真っ白なムースが、中心に閉じ込められた苺ゼリーの鮮烈な酸味を「優しく受け止める器」として機能。土台にビーツで彩ったクッキーを配するセンスは、視覚的な美しさだけでなく、根菜特有の微かな大地の香りが苺の野性味を引き立てるという、緻密な計算に基づいています。
この繊細なバランス感覚はプレート全体に息づいています。

「プラリネとオレンジのタルト いちごチョコレート」では、ナッツの香ばしいガナッシュとオレンジジャムが重なり、濃厚な甘みと柑橘のキレ、そして苺の瑞々しさが完璧なコントラストを描出。また、バレンタインの予感を運ぶ「チョコレートとラズベリーのムース」は、ミルクチョコレートのまろやかさと、種を感じるほど果肉感のあるジャムのキレが共鳴し、重たくなりがちな冬のショコラをベリーの生命力で軽快なデザートへと昇華させています。

さらに、ピスタチオの深いコクをピンクのチョコが包み込む「ピスタチオのケーキ ラズベリークリーム」や、オーガニックアサイーのヨーグルトに優雅なバラのゼリーを重ねた「アサイーとバラのゼリー」など、スーパーフードや花の香りを自在に操るパティシエの技が、苺の新しい表情を次々と引き出していくのです。
シェフの感性が光る、苺の「セイボリー」表現:甘美と塩味の境界線

見どころは、苺を「料理」として捉えた独創的なセイボリーの数々にもあります。中でも「鴨といちごとカカオのミルフィーユサンド」では、鴨の生ハムの野性味あふれる塩気、苺ジャムの凝縮された甘み、そしてカカオ豆のほろ苦さ。これらをキャラメリゼしたピーカンナッツの香ばしさが一つにまとめ上げます。この「塩味×甘味×苦味」の三位一体は、単なる口直しではなく、一つの独立したコース料理のクライマックスのような風格さえ漂わせます。
苺のコンポートをフレッシュチーズやコンソメゼリーと合わせた「いちごと生ハムのカプレーゼ」は、前菜としての完成度を追求した色彩豊かな逸品。
一方、「オマール海老のパングラタン」は、海の旨みが溶け込んだホワイトソースが冬の身体に染み渡る、温かな癒やしの存在です。デラックスプラン限定の「帆立のムースとココナッツカレーのボンボン」に至っては、スパイシーなココナッツカレーとバラの香りが味覚の境界線を広げる、驚きに満ちた没入体験を与えてくれます。
これらの個性豊かな品々に寄り添うのは、こだわりレシピで焼かれたプレーンと、今季限定の香ばしくビターな「キャラメルスコーン」。クロテッドクリームといちごジャムを添え、厳選された紅茶と共に味わう時間は、まさに都会の喧騒を忘れさせる「リュクス」そのものです。
【夜の苺:ストロベリー・リュクス ナイトティー】

同期間中、18時30分からは、夜景とともに楽しむ「ナイトティー」も用意されています。 スパークリングワインやビールのフリーフローとともに、苺とセイボリーが織りなす大人のマリアージュを堪能できるのは、コンラッド東京ならでは。
静寂な冬の夜、暖炉の火が灯るバーラウンジで、宝石のように輝く夜景と、それ以上に眩く彩られたプレートを前にする。
バレンタインの喧騒に先駆け、まずはこの圧倒的なクオリティに身を委ねる。そんな選択こそが、現代における真の「リュクス」であると、このアフタヌーンティーは静かに物語っています。

「コンラッド東京」
住所:東京都港区東新橋1-9-1
HP: https://conrad-tokyo.hiltonjapan.co.jp
2. 【空間の表現】JWマリオット・ホテル東京:高輪の空に佇むサンクチュアリで、心を満たす苺の旋律
JWストロベリー アフタヌーンティー 〜2026年 2月28日(土)※2月10日〜14日はバレンタイン仕様

2025年10月、高輪の地に新たな時代の幕開けを告げる「TAKANAWA GATEWAY CITY」の最上層に誕生した「JWマリオット・ホテル東京」。日本初上陸となるこのブランドが、開業後初めて迎える冬、私たちは「時を忘れる静謐」の中で深化する、真の苺美食に出逢うことになります。
JWマリオット・ホテル東京は、禅の美意識や高輪の自然美をデザインコンセプトとし、なかでも30階の「JWラウンジ」には、フィカスの木が象徴的な「ツリーハウス」という空間があります。

天井まで続くガラス窓の向こうに広がる東京の景観と、アースカラーを基調とした洗練されたインテリアが調和し、訪れるゲストをマインドフルな(心満たされる)体験へと誘います。 ここで2025年12月26日からスタートしたのは、世界的コンクールの受賞歴を持つ名匠が手掛ける、素材のポテンシャルを極限まで引き出した苺のペストリーです。
「JWストロベリー アフタヌーンティー」

価格:お一人様 8,500円(税・サービス料込)
提供期間:〜2026年2月28日(土) ※2月10日〜14日を除く
提供時間: 12:00~17:00
ご予約・お問い合わせ: JWラウンジ オフィシャルサイト( https://www.jwlounge-jwbar-lecres.jwmarriotthoteltokyo.com/our-menus )
内容:
〈スイーツ〉フランス伝統菓子「フレジェ」、苺とピスタチオのパルフェ、苺とチョコレートのタルト、ブラウニー 金柑コンポート
〈セイボリー〉苺と玉葱のムース、苺のガスパチョと北海道産帆立貝の燻製、苺とビーフパストラミのサンドウィッチ、苺とサーモンのリエット グリーンアスパラのミニブレッド タラゴンの香り
〈スコーン〉プレーン、季節のスコーン(クロテッドクリーム、2種の自家製ジャムを添えて)
〈お飲み物〉紅茶、コーヒー等、厳選されたドリンクセレクション
「世界を魅了した技」と「禅の精神」:深化する苺のレイヤー
JWマリオット・ホテル東京が提示するアフタヌーンティーの核となるのは、エグゼクティブ・ペストリーシェフ野島茂氏の圧倒的な技術力です。

世界的コンクール「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」での受賞歴をはじめ、数々のラグジュアリーホテルで伝説を残してきた野島シェフ。その哲学は「素材のポテンシャルを極限まで引き出し、緻密な驚きを与えること」にあります。
今回のスイーツで白眉と言えるのが、フランスの伝統菓子「フレジェ」の解釈。

野島シェフが「本当に好きで、ずっと使い続けている」と全幅の信頼を寄せる茨城県・村田農園の苺が主役です。伝統的なバタームース(クレーム・ムースリーヌ)にこだわるのが野島流。

オレンジの皮で香りに華やかさを添えたムースは、村田農園の苺が持つ力強い果汁と混ざり合った瞬間、魔法のように軽やかに解けていきます。スタッフ教育の一環としても取り入れているというこの「古き良き技法」こそが、苺の生命力を最も鮮やかに際立たせるのです。
また、「苺とチョコレートのタルト」に隠された繊細な仕掛けも見逃せません。苺の下に忍ばせたガナッシュは、矢車菊やひまわりが舞う「ジャルダンブルー」という紅茶の茶葉を、生クリームで贅沢に煮出して作られたもの。ベリー系に合う香りを纏った紅茶の風味が、濃厚なショコラの奥底からふわりと立ち上がり、苺のフレッシュな酸味と共鳴します。
定番の組み合わせを再構築した「ピスタチオと苺のパルフェ」では、食感のグラデーションが鍵。

濃厚なピスタチオのカスタードとミックスベリーの自家製ジャムを重ね、その上にはオーストラリア発祥の伝統菓子「レミントン」を大胆にあしらっています。ココナッツを纏ったレミントンの軽やかな食感をあえて崩しながら、下のクリームと混ぜて食べることで、複雑に変化するテクスチャー(口当たり)を楽しむことができます。
さらに、ガナッシュに金柑を合わせた「ブラウニー」など、一皿ごとに酸味・苦味・香りのレイヤーが計算し尽くされており、一歩足を踏み入れるごとに新しい苺の表情に出逢うことができるでしょう。
「焼きたて」という究極の贅沢:五感で味わうマインドフルネス

アフタヌーンティーの定番であるスコーンへのこだわりにも注目。
「夜中に焼いて温め直すのではなく、お客様がテーブルに着く頃を見計らって厨房で焼き上げる」という徹底したライブ感。
「本来は熱々で召し上がっていただくのがベスト」とシェフが語る通り、一度冷えてしまったものをリヒートしたのでは決して到達できない、外側のサクッとした軽快な歯ごたえと、中のしっとりとした質感、そして立ち上がる芳醇なバターの香り。
この「今、この瞬間の美味しさ」に全神経を集中させる体験こそが、JWマリオットが追求するマインドフルネスの象徴なのです。
苺を“調味料”として昇華させた、ガストロノミーな挑戦:味覚のリセット
料理の枠を超えた独創的なセイボリーでも、苺を単なるフルーツではなく一つの「調味料」や「野菜」としてガストロノミックに解釈する、JWマリオット・ホテル東京らしいアプローチが光ります。

2〜3時間じっくり炒めて玉葱の甘みを引き出し、そこに苺ジュースの酸味とコンソメの旨みを重ねた「苺と玉葱のムース」。複雑な層を成す味わいは、まさに美食の深層に触れるような感覚を与えてくれます。
また、隠し味に和の食材を忍ばせた「苺のガスパチョと北海道産帆立貝の燻製」では、燻製の香ばしさと苺の清涼感が驚くほどの一体感を生み出し、食欲を鮮やかに刺激します。
その日に焼き上げられるスコーンの温もりに包まれ、都心の絶景を眺めながら自分自身と向き合う時間は、日常をリセットする究極の儀式です。
【愛を祝う:JW バレンタイン コレクション 2026】
2月10日から14日までの5日間は、バレンタイン仕様の特別メニューに切り替わります。

ヴァローナ社のサステナブルなショコラを使用し、「ビターチョコレートとクロテッドクリームのムース」や、カカオニブを練り込んだ「ビーフパストラミと西洋山葵のカカオサンド」など、さらに深化された苺とショコラの没入体験が待っています。
世界を魅了した技術と、日本の禅の精神が融合するこの場所。一皿ごとに刻まれる季節の鼓動を、ぜひ五感ですべて受け止めてみてください。
「JWマリオット・ホテル東京」
住所:東京都港区高輪2丁目21-2
HP:www.jwmarriotthoteltokyo.com
3. 【感性の表現】ル・プリスティン東京:ミシュランスターシェフが描く、甘美と洗練の二重奏
ル プリスティン アフタヌーンティー 〜ストロベリー〜 : 〜2026年2月28日(土)

虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの1階。天井高を活かしたインダストリアルかつ洗練された空間に、アートと音楽が響き渡る「ル・プリスティン東京」。

ここは、ベルギーのアントワープでミシュランスターに輝く伝説のシェフ、セルジオ・ハーマンが手掛ける、日本唯一の「ニューイタリアン」の拠点です。

彼が提唱するのは、食・ファッション・デザイン・アート・音楽を融合させた「没入型ガストロノミー」。この冬、セルジオの美学が苺と出会い、唯一無二のアフタヌーンティーとして結実しました。この刺激的な世界観を支えるのは、セルジオ氏が全幅の信頼を置くエグゼクティブシェフのデニス・カイパース氏。そして、スイーツにおいてその創造性を形にするのが、ペストリー スーシェフのサシャ・シモン氏です。

仏・日の美意識を融合させる「若き鬼才」サシャ・シモン氏の挑戦
フランス・ノルマンディーに生まれ、パリの三つ星「パヴィヨン・ルドワイヤン」でヤニック・アレノ氏に師事、さらにロンドンの「スケッチ(ピエール・ガニェール氏)」や東京の「ベージュ アラン・デュカス」で研鑽を積んだサシャ氏。
彼がこのアフタヌーンティーに持ち込んだのは、フランス料理の伝統に基づく圧倒的な精密さと、日本の素材への深い洞察です。サシャ氏の手によって、セルジオ氏の「ロックで革新的なアイデア」は、繊細かつ洗練された究極のデセールへと昇華されます。
「ル プリスティン アフタヌーンティー 〜ストロベリー〜」

価格:6,000円(税込・サ別)
提供期間:~2026年2月28日(土)
提供時間:平日 14:00 ~ 17:00 / 土日祝 12:00 ~ 16:30(二部制) ※2月14日・15日はバレンタイン限定メニュー(7,590円)となります。
営業時間:最新の営業時間は、ホテル公式サイト ( https://www.hyatt.com/unbound-collection/ja-JP/tyoub-hotel-toranomon-hills )をご確認ください。
「伝統の破壊と再構築」:技術が支える二種の苺
ル・プリスティンの象徴とも言えるメインスイーツ「季節のクロスタータ(タルト)」には、対照的な二つの苺が並び、サシャ氏の美意識が凝縮されています。

一つは、濃厚な甘みが弾ける「あまおう」。ホワイトチョコレートのガナッシュとマダガスカル産バニラの甘美な調べに、フレッシュミントの鋭いアクセントを添えるのがセルジオ流。デニス氏は、この一見相反する強烈な要素を、完璧な温度管理とテクスチャーで一つにまとめ上げ、サシャ氏がその輪郭を際立たせるように繊細に仕上げます。甘美さの直後にミントの清涼感が追いかけてくる構成は、まさに味覚の覚醒。
もう一品は、淡い紅色が可憐な白いちご「初恋の香り」。アーモンドとアマレット(杏仁のような香り)のクリームを合わせ、北イタリアの伝統菓子を思わせる懐かしさを演出しつつ、その繊細な香りをアマレットの芳醇さで包み込む。クラシックへの深い造詣を持つデニス氏だからこそ成し得た「素材への敬意」を、サシャ氏が現代的なノスタルジーへと洗練された味に書き換えています。

さらに「季節のパスティッチーニ」として並ぶ、ココナッツクリームを纏った九州産いちごのスイスロールや、ライムのキレを効かせた二色いちごのショートケーキなど、サシャ氏が得意とする「香りのレイヤー(層)」の構築は、一口ごとに異なる景色を味覚に見せてくれるはずです。バニラソフトサーブの滑らかな口溶けも、コースの締めくくりのような満足感を与えてくれます。

海の恵みを纏うセイボリー:アントワープの風を感じて
セルジオ・ハーマンの故郷、オランダ・ゼーラント地方は豊かな海の幸の宝庫。そのアイデンティティは、デニス氏の手によって極上のセイボリーへと昇華されています。

看板メニューである「セルジオのフライドムール貝」は、チリとハラペーニョを効かせたタルタルソースで味わう刺激的な一皿。さらに、アンチョビとヘーゼルナッツに「柚子胡椒」のキレを忍ばせた「‘ウオーヴォ・ピエモンテーゼ’」など、イタリア料理の枠を飛び越え、世界中のエッセンスを融合させるセルジオの哲学が、デニス氏の確かな腕によって「苺の甘み」と見事なコントラストを描きます。
【2日間限定の熱狂:バレンタイン スペシャル】

2月14日・15日のわずか2日間は、さらにドラマティックな展開へ。キャビアを添えた「ロブスターロール」が登場し、スパークリングワインと一輪の薔薇が添えられます。それは、単なるティータイムではなく、ファッションや音楽のように、その場の空気ごと楽しむ「没入型」の愛の祝祭。
虎ノ門の澄んだ空気感の中、北欧のミニマリズムとイタリアの情熱、そしてオランダの名匠の技が交差するこの場所で、あなたの五感を覚醒させる「苺体験」を堪能してください。

「ホテル虎ノ門ヒルズ / ル・プリスティン東京」
住所:東京都港区虎ノ門2-6-4 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 1階
HP:https://lepristinetokyo.com/
4. 【素材の表現】ハイアット セントリック 銀座 東京:銀座の感性が射抜いた、究極の希少品種「あまりん」の衝撃
あまりん ストロベリー アフタヌーンティー : 〜 2026年2月15日(日)

銀座・並木通りに位置し、遊び心とアートが交差するライフスタイルホテル「ハイアット セントリック 銀座 東京」。3階「NAMIKI667」の開放的な吹き抜けと、活版文字をモチーフにしたアートワークが彩る空間で提供されているのは、埼玉県産の高級希少品種「あまりん」を主役にした、あまりに贅沢なアフタヌーンティーです。
多くのホテルが品種の多様性を謳うなか、ここではあえて「あまりん」という一強の個性にスポットライトを当てました。その潔さこそが、本物を見極める審美眼を持つ銀座という街に相応しい表現といえます。
「あまりん ストロベリー アフタヌーンティー」

価格: ♢スタンダードプラン:平日 6,958円 / 土日祝 7,590円 ♢プレミアムプラン:平日 8,223円 / 土日祝 8,855円 (全て 税・サ込)※プレミアムプランは窓際ソファー席確約(1日6組限定)、別皿スイーツが「苺ミルクスノードームパフェ」に変更。
提供期間:〜 2026年2月15日(日)
提供時間: 12:00~18:30(3時間制、最終受付15:30)
「あまりん ストロベリー ナイトアフタヌーンティー」 6,072円(税サ込)
*ナイトアフタヌーンティーは、乾杯ドリンク1杯、お好きなドリンク2杯が付きます。
提供時間:ナイトアフタヌーンティー18:00 〜21:30(最終受付20:00)
ご予約・お問い合わせ: 予約: https://namiki667.com/news/2025/10/Strawberry-AfternoonTea.html または 03-6837-1300
〈メニュー内容〉 あまりんのショートケーキ、苺タルト、苺シュークリーム、苺ムース、苺パンナコッタ、苺とラズベリー寒天とミニモンブラン、あまりんのパブロバ(スタンダード)、あまりんの苺ミルクスノードームパフェ(プレミアム)、クラムチャウダー、苺とビーツのサラダ
「甘みの極致」あまりんを解剖する:大澤シェフが仕掛ける郷土愛と糖度の魔法

このアフタヌーンティーの舵を取るペストリーシェフ、大澤隆一氏は、2023年に「トロフェ・ドゥ・キュルノンスキー」で最優秀技術賞を受賞した実力者。今季彼が選んだのは、自身の地元である埼玉県美里町の「井上農園」から届く、最高品質の「あまりん」です。
埼玉県が8年の歳月をかけて開発した「あまりん」は、練乳いらずと称されるほどの圧倒的な糖度と穏やかな酸味が特徴。
大澤シェフはこのポテンシャルを最大限に引き出すため、あえて過度な装飾を削ぎ落としています。
白眉は「あまりんのショートケーキ」。

オーガニックシュガーでしっとりと焼き上げたスポンジに、北海道産生クリームのコクを合わせ、中には大ぶりなあまりんをサンド。苺自体の糖度が非常に高いため、クリームの甘さを絶妙に引き算することで、あまりんが持つ官能的なまでの甘みを主役に据えています。
また、プレミアムプラン限定の「あまりんの苺ミルクスノードームパフェ」は、まさに冬の銀座の華やぎを凝縮したような逸品。

苺のミルクグラニテや練乳シャンティの層に、フレッシュなあまりんをたっぷりと重ね、スノードームに見立てた美しいビジュアルは、五感すべてを幸福感で満たしてくれます。
銀座流の遊び心:苺の個性を増幅させるプレゼンテーション

苺シュークリームには赤ワインゼリーのシートを纏わせ、苺ムースには苺とゆずのジャムを忍ばせる。大澤シェフ特有の「ユニークな食材の組み合わせ」が、苺の新しい表情を次々と引き出していきます。

セイボリーにも、貝の旨味が凝縮された「クラムチャウダー」や、フランボワーズドレッシングで苺の甘みを引き立てた「苺とビーツのサラダ」が並び、甘美な時間の合間に訪れる心地よい塩味が、次の「あまりん」への期待をさらに高めてくれます。

【2月15日までの限定:逃してはいけない理由】
この特集が2月15日で幕を閉じるのは、あまりんが最も輝く「厳冬期のクオリティ」を約束するため。バレンタインのピークとともに終了してしまうこのプランは、まさに「今」を逃すと来年まで後悔する、時間限定の贅沢なのです。

銀座の洗練された空間で、フードジャーナリスト岩谷貴美氏の監修も加わった、日本屈指の苺が放つ圧倒的な「表現」に、心ゆくまで溺れてみてはいかがでしょうか。
「ハイアット セントリック 銀座 東京」
住所:東京都中央区銀座6-6-7 3階「NAMIKI667」
5. 【マリアージュの表現】東京マリオットホテル:新品種「べにたま」と自家製ホワイトチョコが奏でる、冬の純白の調べ
Strawberry × White Chocolate Afternoon Tea : 〜2026年2月28日(土)

心地よい緑につつまれる品川・ 御殿山に2013年にオープンした「東京マリオットホテル」の心地よい光が差し込む広大な吹き抜けの「Lounge & Dining G」。

こちらで2026年1月5日からスタートしたのは、埼玉県産の最新ブランド苺「べにたま」を主役に据えた、冬らしい透明感あふれるアフタヌーンティーです。
今季のテーマは、苺の鮮烈な「赤」と、エクアドル産カカオバターを用いたホワイトチョコレートの「白」のコントラスト。
2023年に本格流通が始まったばかりの「べにたま」は、日本野菜ソムリエ協会主催の選手権で最高金賞を受賞した、まさに“次世代の女王”。
その高いポテンシャルを、パティシエ自らが素材から練り上げた「自家製ホワイトチョコレート」と合わせることで、苺の酸味と香りをより際立たせるという、マリオットらしい大胆なマリアージュに注目です。
「Strawberry × White Chocolate Afternoon Tea」

価格:お一人様 7,500円(税・サ込)
提供期間:〜2026年2月28日(土)
提供時間:13:00~ / 15:30~
ご予約・お問い合わせ先:東京マリオットホテル Lounge&Dining G TEL:03-5488-3929
URL: https://g.tokyomarriotthotel.com/afternoon-tea
内容:
〈スイーツ:上段〉べにたまとホワイトチョコレートのレイヤードパフェ、べにたまとホワイトチョコレートのムース、べにたまのエクレア、ポッピンホワイトチョコレート
〈スイーツ:下段〉ホワイトチョコレートのガナッシュサブレ、べにたまのショートケーキ、べにたまのタルト、ホワイトチョコレートのスコーン、いちごのコンフィチュール添え
〈軽食(セイボリー全4種)〉タラバガニとイクラのカクテル パプリカとセロリラブのムース、クラムチャウダー、ポテトニョッキのアメリケーヌグラタン、スモークサーモンとクリームチーズのクロワッサン・サンドウィッチ
〈お飲み物〉「TWG Tea」ティーセレクション8種、コーヒーバリエーション5種(銘柄変更・おかわり自由)
「次世代の女王」べにたまを迎え撃つ、自家製ホワイトチョコの包容力

今回最も驚かされたのは、エクアドル産カカオバターと北海道産粉乳を贅沢に用いた「自家製ホワイトチョコレート」のクオリティ。市販品にはないキレのある上品な甘さが、べにたまの溢れ出す果汁を優しく包み込みます。
スイーツの白眉は、ティースタンドのトップを飾る「べにたまとホワイトチョコレートのレイヤードパフェ」。

べにたまをクラッシュした濃厚なソース、紅茶のクランブル、レモンといちごのダブルジュレを重ね、自家製ホワイトチョコのシャンティで仕上げた逸品です。パティシエが「断面の白さ」と語るべにたまの特徴を活かし、白と赤のコントラストがグラスの中で美しく響き合います。

また、苺のフォルムが可憐な「べにたまとホワイトチョコレートのムース」は、中にべにたまのコンポート、土台には苺を混ぜ込んで焼き上げたフランジパーヌを配した、まさに苺尽くしの構成。

人気の「ショートケーキ」も、あえてべにたまの白い断面を際立たせるようにサンドされ、しっとりとしたジェノワーズ(スポンジ)との一体感を楽しめます。

苺パウダーを用いたサクサクのシュトロイゼルを纏った「エクレア」など、一つひとつの食感(テクスチャー)へのこだわりも秀逸です。
「素材の対話」を味わう:こだわりのスコーンとセイボリー
卵不使用ながらもしっとりと焼き上げられたスコーン。中には自家製ホワイトチョコレートが豪快に練り込まれ、焼きの工程でチョコの甘みが生地に溶け込みます。ここに合わせるのは、「べにたま」や「あまりん」「紅ほっぺ」など複数の苺をブレンドした自家製コンフィチュール。苺単体では出せない重層的な酸味が、チョコのコクを引き立てます。
セイボリーもまた、パプリカとセロリラブのムースで「紅白」を表現した「タラバガニとイクラのカクテル」や、海の旨みが詰まった「アメリケーヌグラタン」など、冬の身体を芯から温めてくれる濃厚なラインナップが揃う。

御殿山の静寂に包まれた空間で、雪を思わせるホワイトチョコと、春を先取る「べにたま」の赤。この二色が織りなす至福のタペストリーを、TWG Teaの芳醇な紅茶とともに味わう時間は、都会で味わえる最高の休息となるはずです。
「東京マリオットホテル」
住所:東京都品川区北品川4-7-36
HP:https://g.tokyomarriotthotel.com
2026年、苺の「表現」を巡る旅へ
全5軒、都内最高峰の苺アフタヌーンティーを巡る物語はいかがでしたでしょうか。
コンラッド東京で、都会のリュクスな「造形美」に酔いしれる。
JWマリオット・ホテル東京で、禅の精神と名匠の「焼きたて」に心を整える。
ル・プリスティン東京で、ミシュランシェフの「没入型ガストロノミー」に驚く。
ハイアット セントリック 銀座 東京で、最高峰「あまりん」の甘みに溺れる。
東京マリオットホテルで、新星「べにたま」のマリアージュに心はずませる。
冬が最も深まる今、外気は冷たくとも、苺たちはハウスの中で春を先取るようにその輝きを一層増していきます。バレンタインの甘い熱気が街を包み始めるこの季節、苺は単なるフルーツではなく、シェフたちの情熱を映し出す「鏡」そのものです。

緻密に計算された「赤」と「白」のコントラスト、口の中で解ける絶妙な温度感、そして産地にまでこだわり抜いた究極の一粒。それは、日常を鮮やかに塗り替える没入型の体験に他なりません。
数ヶ月後には春の気配に押し流されてしまう、儚くも力強い冬の傑作たち。
来年まで後悔しないために。あなたを一番惹きつける「一皿」とともに、心を満たす至福のティータイムを今すぐ予約してはいかがでしょうか。