[佐藤ひと美のスイーツレポート175]世界上位のアイスクリーム開発国「日本」で広がるヴィーガンアイスクリーム(植物性アイスクリーム)の需要性

アイスクリームが食べたくなるのは夏季に限ったことではありません。

梅雨入りから夏場にかけての消費支出量は高くなりますが、アイスクリームは今や季節問わず、食年間を通して消費されるデザートとして多くの方に愛されています。

スーパーマーケットやコンビニ、ディスカウントストア、ドラッグストアなどで手軽に買えるだけでなく、コロナ禍での「巣ごもり需要」も加わり、お取り寄せ(ネット通販)で購入する機会が年々増加しているそうです。

自宅にアイスクリームを常にストックしている!という方も多いのではないでしょうか。 

また、日本のアイスクリーム開発は年々開発が進み、今や世界第1位のグローバルなアイスクリーム開発国と言われるようになりました。

世界的に見ても、新商品や付加価値ある商品、味わいそのもの楽しむアイスが開発されていく中で、健康意識や環境問題への関心が高まる昨今、徐々に割合を増やしてきているのがヴィーガンアイスクリーム(植物性アイスクリーム)。

ヴィーガンアイスクリームに興味を持つのは、ヴィーガニズム(※完全菜食主義)、ヴィーガン食を実践する人だけではありません。

※ヴィーガニズム(完全菜食主義)、または菜食主義に徹する人のことを一般的に「ベジタリアン」とひと括りに言うが、魚はOKな「ペスカタリアン」、卵はOKな 「オボ・ベジタリアン」、乳製品はOKな「ラクト・ベジタリアン」、はちみつまで含めた動物製品一切NGな極左派「ヴィーガン」とさらに細分化されます。

ローカロリーや低糖のアイスを求める方の需要もあるとは思いますが、ヴィーガンアイスクリームは、環境負荷の少ない「100%植物性原材料」を使用していること、そして豆や穀物、種子由来である植物性タンパク質は、乳タンパク質に代わる高タンパク質な代替品として高い支持を得ているのです。

ご存知の通り、アイスクリーム類には「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」 により成分規格が決められています。

アイスクリームは乳固形分15%以上(うち、乳脂肪分8%以上)のものを指し、アイスミルクは乳固形分10%以上(うち、乳脂肪分3%以上)、ラクトアイスは乳固形分3%以上の3種類の表記に分けられる。

通常のアイスクリームを作る際には、牛乳や生クリームなどの乳製品や卵を使用することが多いのですが、ヴィーガンアイスクリームは乳製品や卵を使用しません。

乳製品などの代わりには、豆腐や豆乳、オーツ麦、アーモンドミルク、ココナッツミルクなど、さまざまなもので代用することができ、それぞれの栄養素をスイーツで摂取することもできると注目を集めているのです。

健康面だけでなく、この数年で市場に出回り、私たちが手に取りやすいヴィーガンアイスの味が美味しくなったことも背景の一つとも言えるのではないでしょうか。

今回のスイーツレポートでは、ヴィーガンアイスクリーム(植物性アイスクリーム)専門店として日本上陸を果たしたハワイ発ブランドや、デジタルアート施設で提供されている情報をご紹介させて頂きます。

ハワイ・マウイ島発 ヴィーガンココナッツアイスクリーム「COCONUT GLEN’S(ココナッツグレン)」

COCONUT GLEN’S(ココナッツグレン)」は、ミシュランのレストランでシェフとして活躍していたグレン・シムキンズ氏がハワイ・マウイ島のジャングルに移住し、 その奥地でアイスクリームのレシピを完成させたという、ヴィーガンココナッツアイスクリーム専門店。

マウイ本店

2008年、マウイ島に第1号店をオープンし、地元の人から観光客まで多くの人を魅了し続けています。

国内では、2019年7月表参道の初上陸(※2021年閉店)を皮切りに、2021年12月に沖縄・ アメリカンビレッジ店、2022年7月には東京再出店となる南池袋店をオープン。

「COCONUT GLEN’S(ココナッツグレン)南池袋店」外観

乳化剤、着力料、安定剤、香料、保存料などの添加剤を使わず、農薬や肥料に頼ることなく、太陽や水、土といった自然の恵だけで生産される“オーガニック”ココナッツクリームをベースとしたアイスクリームを提供しており、「アイスクリームで世界中に魔法をかけてみんなをハッピーにしたい」という創業者・グレン氏の願いが込められた、自然の恵みか生まれた濃厚なヴィーガンココナッツアイスクリームに出会うことができます。

「COCONUT GLEN’S(ココナッツグレン)南池袋店」店内

ヴィーガンココナッツアイスクリーム「COCONUT GLEN’S(ココナッツグレン)南池袋店」はテイクアウト専門店となっており、主役の『ヴィーガンココナッツアイスクリーム』や、人気ヴィーガンショップとコラボした新商品『ヴィーガンアイスサンド』や、ヤマキ醸造の有機醤油を使った『フロランタン』などのアイスカスタマイズメニューも展開。

今回は、無添加・オーガニックココナッツクリームをベースにした濃厚なアイスクリームから3種類をスクープ(ディッシャー)でココナッツの殻に盛るメニューに、米粉とアーモンドの粉を使ったカカオニブ入りの『チョコレートヴィーガン クッキー』をカスタマイズして、お店の脇にある特設フォトスポットで頂きました。

アイスクリームは、スクープ(ディッシャー)で盛る個数を、1スクープ(80ml)または3スクープ(50ml × 3)から選択。

1スクープ

※1スクープ(540円)、3スクープ(756円) *2スクープはなし。 

3スクープ

フレーバーも、オーガニックココナッツミルクベースに香ばしいココナッツチップを混ぜた「オリジナル」のほか、コーヒーを加えた「コーヒートフィ」、「ジンジャーレモングラス」、オーガニックココアパウダー使用の「チョコレート」、秘伝のレシピが生み出す「バニラ」、細かく砕いたピスタチオの実が入った「ピスタチオ」、自家製ラムレーズンとバナナを合わせた「ラムレーズン&バナナ」など多種から選択できるので、3スクープだと好みの量をブレンドしながら自分流フレーバーを生み出すことも楽しみの一つ。

また、お持ち帰り用にはカップ詰めしたアイスクリームを複数個収納できる『バラエティBOX』も展開。

アイスクリームをお選びいただき、カップに入れて提供。お得な4個入り、6個入り、8個入りのバラエティータイプがおすすめです。 ※アメリカンビレッジ店ではバラエティーBOXの販売は行っていません。

再開発が進む南池袋エリアに誕生した「COCONUT GLEN’S(ココナッツグレン)南池袋店」 。目の前には、一年中青々とした芝生が広がる公園施設「南池袋公園」もあるのでヴィーガンアイス片手に家族や友達とリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

COCONUT GLEN’S(ココナッツグレン)南池袋店」 

住所:東京都豊島区南池袋2-18-6 

営業時間:平日12:00〜20:00 土日祝 10:00〜20:00 

https://coconutglens.jp

2023年末まで延長開催決定!!東京・豊洲「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」

2001年から活動を開始したアートコレクティブによる「teamLab(チームラボ)」が手掛ける期間限定のミュージアム東京・豊洲チームラボプラネッツ TOKYO DMM」。

ミュージアム内の作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング – Infinity」などの超巨大な4つの作品空間と2つの庭園からなる「水に入るミュージアムと花と一体化する庭園 」を提供する施設内にヴィーガンメニューを提供する「Vegan Ramen UZU Tokyo(ヴィーガンラーメン ウズ トウキョウ)」があることをご存知でしょうか。

Vegan Ramen UZU Tokyo:https://vegan-uzu.com/pages/uzu-tokyo

チームラボプラネッツの来館者以外も利用することができるのも魅力の一つ。

ヴィーガンラーメンやヴィーガンアイスクリームを、チームラボの作品空間《虚像反転無分別》や《空と火のためのロングテーブル》、《ひとつなぎのベンチ》といった設備に配置されたテーブルや椅子などの物理的な境界面から自由になった作品空間の中で、食することができる楽しい空間です。

Vegan Ramen UZU Tokyo限定:ベルリンスタイルの京都五条のアイスクリーム専門店PicaRo Eis発『ヴィーガンアイスクリーム』

ピスタチオグリーンティー 660円
ピンクルバーブ 660円
ミントキュウリ 660円
キャラメルココナッツ 660円

また、「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」ミュージアム内の作品は9月1日(木)から11月30日までの期間、秋の花々が広がる作品空間になっているそうなので、すでにいったことがある方も、まだ行ったことがないという方もぜひ一度新しい体験をしながら、ヴィーガンアイスをより身近に楽しんでみてください。

チームラボプラネッツ TOKYO DMM

住所:東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO

チームラボプラネッツ TOKYO DMM チケットストア:https://teamlabplanets.dmm.com

公式ウェブサイト:https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/