皆さんは福島のお土産といえば何を想像するでしょうか? 三万石の「ままどおる」、柏屋の「薄皮饅頭」、かんのやの「家伝ゆべし」など、鉄板ともいえるお土産スイーツを連想される方が多いと思います。しかし、福島のお土産スイーツはまだまだ沢山あるのです。
と言うことで今回は福島出身で、度々お土産を購入している私、安孫子宏輔が「気になっているけど買ったことがなかった福島お土産スイーツ その①」を紹介していこうと思います!
1品目 元祖みそぱん(駒田屋本舗)
対照的に、パッケージではなく、お菓子その物に魅力が詰まっているのがこの「元祖みそぱん」です。
私の地元・福島市を中心に店舗を構える駒田屋本舗さん。明治9年に明治天皇が東北御巡行時には和菓子や飲料水などを献上したという、江戸時代後期創業の老舗です。
この素朴な「みそぱん」を前にすると、ネーミングとか、インパクトとか、そんなものに囚われて本質を忘れていませんか?と諭されているような気持ちになります。
約40年前に誕生して以来、材料は福島産の味噌、小麦と砂糖と膨張材のみで無添加にこだわって作られています。
ふわふわ、もちもちとした食感と味噌の優しい甘みの中に見え隠れするしょっぱさと独特の風味。
「こういう味だったらいいな」を絶対に裏切らない。そして、たまに無性に食べたくなる味です。味噌パンでしか埋められない穴が確実にあります。
祖父の家や貰い物で食べた事はありましたが、自分で購入したのは初めてでした。個人的には人に渡すのも良いけど、自分用のお土産に欲しくなる一品です。
■駒田屋本舗
福島県福島市荒町5-29
https://www.komadaya.jp/misopan
2品目 じゃんがら(お菓子のみよし)
この表面がサクッとした重い生地がこれだけでお菓子として成立するくらい甘くて美味しいのですが、この上にこだわりの餡をたっぷり乗せ、さらにもう一枚の生地で挟むわけです。なんて罪深いお菓子なのでしょうか。食べていると「甘くて美味しいものを甘くて美味しいもので挟んだらもっと甘くて美味しくなる」そんな方程式が頭に浮かんできます。
いわき市に伝わる郷土芸能「じゃんがら念仏踊り」で使われる太鼓をモチーフに作られたそうです。誕生以来半世紀にわたりいわきの代表的な銘菓として愛されている銘菓ですが、恥ずかしながら私は今年の夏に舞台「フラガール」でなすびさんから差し入れでいただき、初めて食べました。それからすっかり「じゃんがら」の虜になりました。
まず驚くのは手に取った時のその重さ。箱の中に貴金属でも入っているのかと思うくらい重いです。じゃんがら一つの重さは80g弱。創業当時のサイズはなんと1個150gだったそう。ほとんどステーキです。
水を使わず卵で小麦粉と全粉乳を練り、焼いた皮でこだわりの小倉餡を挟み、皮の表面には職人さんが手作業ですり蜜を塗っているそう。
もちろんこれを成立させているのは緻密な計算と研鑽なのでしょうが、これでもかと美味しいを重ねていくじゃんがらのその姿勢に好感を抱いてしまいます。
なかなかお菓子に使うことはありませんが、“重厚”と言うほめ言葉がぴったりな銘菓です。
■お菓子のみよし
福島県いわき市平谷川瀬一丁目11番地3(本社工場)
https://j-miyoshi.jp/index.html
まとめ| 気になる福島スイーツ、見つかりましたか?
今回は私自身も買ったことがなかった福島のお土産スイーツ その①を紹介しました。このラインナップを知っていたらなかなか福島通だと言えるのではないでしょうか。ぜひお土産選びの参考にしてみてください。今回も「日本橋ふくしま館MIDETTE」さんでお土産を購入させていただきました。まだまだ紹介しきれていない福島の美味しいものが沢山あるので、足を運んでみてください。
■日本橋ふくしま館 MIDETTE
営業時間| 10:30~19:00
休 館 日| 年末年始 ※公式サイトをご確認ください
所 在 地| 東京都中央区日本橋室町4-3-16 柳屋太洋ビル1階
■オンラインストア「ふくふくマルシェ」
https://fukufukumarche.com/