[佐藤ひと美のスイーツレポート368]北海道の愛され銘菓「ノースマン」、JR東京駅構内に期間限定オープン!抹茶新登場&チョコ復活の全貌

2026年4月24日、JR東京駅八重洲中央口改札内に、北海道の銘菓「ノースマン」の道外初となる専門店がオープンしました。

オープンから数日が経過し、駅を行き交う多くのビジネスパーソンや旅行客で賑わいを見せています。今回は、単なるポップアップストアの域を超え、北海道の菓子文化を全国へ広げる戦略的拠点としての「ノースマンJR東京駅店」の意義と、話題の「生ノースマン」の新展開について、業界的な視点も交えて深掘りします。

160年の歴史を背負い、北の大地から日本の玄関口へ。東京駅を望む舞台で、ノースマンの新たな挑戦が始まる。(4月某日、東京駅を望む場所で行われた【ノースマンJR東京駅店】メディア発表会にて。)

  

160年の歴史を背負う「千秋庵」——その系譜が意味するもの

「ノースマン」を製造・販売する千秋庵製菓株式会社(以下、札幌千秋庵)の歴史は、1860年創業の「函館千秋庵」(現在の函館千秋庵の正式名称は「函館 千秋庵総本家」)に端を発します。

その系譜は、小樽、旭川、札幌、帯広、釧路へと暖簾が受け継がれてきた歴史は、北海道の開拓と歩みを共にしてきた証といえる。1921年(大正10年)に創業した「札幌千秋庵」は、単なる地方菓子店ではなく、北海道における菓子文化の土壌そのものを作ってきた存在だ。

現. 札幌千秋庵 札幌本店

この長い歴史の中で育まれたのは、単なる菓子製造の技術だけではない。北海道民との深い「信頼関係」こそが、同社の最大の資産である。今回、札幌千秋庵が東京駅という日本の玄関口を選んだことは、160年続く伝統を、「北海道限定の土産」から「全国の定番スイーツ」へとアップデートするという、経営戦略上の大きな転換点を示してまる。

リブランディングの成功要因:老舗×グループのシナジーと「生ノースマン」の成功

そもそも「ノースマン」は、1974年の発売以来、半世紀にわたって北海道民に愛されてきた銘菓です。横浜中華街の「パイまんじゅう」にヒントを得た創業者が、「北の大地に生きる人々のたくましい力を表現したい」との想いから開発した、元祖“和洋折衷”スイーツでした。

「ノースマン」画像パッケージはリブランディング後。

この50年間、地元で確固たる地位を築いてきたこの名品が、なぜ今、東京駅でこれほどまでに全国的な熱狂を巻き起こしているのか。その背景には、2022年に北海道コンフェクトグループの完全子会社となったことによる、抜本的なリブランディングという戦略があります。

①クリエイティブの刷新: 若年層や観光客の感性に響くパッケージデザインへの刷新。

②「生」という新機軸:開発に8ヶ月を要した「生ノースマン」は、従来のパイまんじゅうの「重たい」イメージを払拭。北海道産生乳のコクと、パイの食感を融合させることで、日常的に食べたくなる「生菓子」へと進化。

③業績の爆発的な成長:グループ内での協業シナジーを強化した結果、業績は提携前の3倍以上に伸長。この数字が示す通り、伝統を守るだけでなく「挑戦を止めない」姿勢が、若年層のファン拡大と売上増を実現しました。

現に、2022年に開発された「生ノースマン」は、従来のパイまんじゅうの概念を覆す、ミルキーな生クリームとの融合で累計販売個数800万個を突破。(2026年4月15日時点)

北海道外のファンからも熱望されていたこの一手が、今回の東京駅展開の最大の武器となっています。

老舗企業がグループ連携を通じて伝統銘菓を再定義し、成長軌道に乗せる非常に成功した事例として、業界内でも注目されています。

  

【必見】抹茶新登場&チョコ復活のラインナップ

今回、東京駅店ではファン待望のラインナップが揃いました。注目すべきは、ただフレーバーを増やしただけではない「商品設計の緻密さ」です。

 【新登場】生ノースマン 抹茶

今回初めてラインナップに加わった新作。鹿児島県産の香り高い抹茶を使用し、抹茶あんと抹茶生クリームを組み合わせた、非常に贅沢な一品。甘さを抑え、抹茶本来の「ほろ苦さ」を殺さないよう甘さを極限まで調整し、引き立てることで、大人も楽しめるリッチな味わいに仕上がっています。

  

 【待望の復活】生ノースマン チョコレート

バレンタインシーズンに完売が続出した人気フレーバーが、東京駅店にて復活。なめらかなチョコあんに加え、チョコチップを忍ばせることで、単調になりがちなパイ食感に「カリッ」というアクセントを付与。食感のエンターテインメント性を高めている。

  

【王道】生ノースマン(プレーン)

まずはこの逸品から。ベースとなるのは、500層に折り重ねた繊細なパイ生地。季節によって変わる室温を徹底管理し、0度で一晩寝かせる。この「温度管理への執着」こそが、口の中でハラリとほどける軽やかな食感の秘密です。

   

北海道土産のトレンドは「真正性」×「柔軟性」。「ノースマン」が北海道土産の地位を不動のものにした理由

発表会では、北海道の土産物トレンドに詳しい「北海道どさんこプラザ 有楽町店店長 佐々木氏」からも、次のような意見を伺うことができました。

「ノースマンは、1860年からの歴史的系譜という『真正性』と、伝統を恐れずに変化させる柔軟性の両立が素晴らしい。SNS時代のインバウンド需要や若年層のトレンドにもマッチしており、単なる『昔ながらのお菓子』から『今食べるべきトレンドスイーツ』へと脱皮した稀有な存在です。」

この歴史ある銘菓が、9月中旬までの期間限定ながら、日本の玄関口である東京駅でその魅力を証明します。

  

【佐藤ひと美の深掘り】老舗が仕掛ける“和洋折衷”の未来戦略

札幌千秋庵が掲げる目標は、2029年までの売上目標の大幅引き上げと、海外展開をも見据えた全国規模のブランド化です。

今回の出店は、「ノースマン」というブランドが北海道から全国、そして将来的には海外を見据えた挑戦の第一歩とも言えるのではないでしょうか。通勤や出張で東京駅を利用される方は、ぜひこの進化を体感してみてください。

※商品は冷凍状態でのお渡しとなります(要冷蔵)。購入後は速やかに冷蔵保管の上、消費期限内にお召し上がりください。

  

ノースマンJR東京駅店

場所:JR東日本東京駅 八重洲中央口改札内

開催期間:2026年4月24日(金)~9月中旬頃

営業時間:7:00~22:00

注目特典:お買い上げの方に、実寸サイズの「ノースマンオリジナルステッカー」をプレゼント(数量限定)

運営企業概要

企業名:千秋庵製菓株式会社

所在地:北海道札幌市中央区南3条西3丁目13番地2

公式サイト:https://senshuan.co.jp