安孫子宏輔の「あびこ菓子」 〜幸せって食べたら甘いと思う。〜 #003チーズケーキ

※安孫子宏輔さんのCandy Boy卒業に伴い、“安孫子宏輔(Candy Boy)の「あびこ菓子」”を再編集して公開しております。


安孫子宏輔さんのスイーツ連載「あびこ菓子」。第3回目は安孫子さんが愛してやまない「チーズケーキ」をテーマにお届けします。

第3回 安孫子さんとチーズケーキ

――スイーツの中でもチーズケーキが一番お好きと聞きましたが。

好きですね。ショートケーキよりチーズケーキの方が好きで、誕生日ケーキにはチーズケーキをお願いしていました。味がとにかく好きです。

――きっかけは何ですか?

友だちのお母さんが料理教室の先生をしていて、上にレモンゼリーがのったレアチーズケーキを作ってくれたことがありました。それがきっかけでとても好きになって、今ではチーズケーキなら何でも好きです。

――ホワイトデーのお返しに作ったことがあるそうですが。

作りました! でも、お返しというよりは、もらっていない人にもあげていました(笑)。

――子どもの頃からスイーツ作りは好きだったんですか?

料理は好きだったんですが、お菓子は自分で作ることはなかったんです。でも、ある年、「来年のバレンタインデーへの布石として、先に配っておくのはどうだろう?」と考えて、チーズケーキを焼いてラッピングして、みんなに渡しましたね。「来年ちょうだい」と言って(笑)。

――お返しはもらえましたか?

ちゃんともらいました。ちょうど自分が去年あげたのを忘れた頃だったので、「あれっ!? くれるの!?」って(笑)。

――セルフサプライズですね(笑)。

嬉しかったです!(笑)

チーズケーキなら何でも大好き!

--話は変わって、昨年はバスク風チーズケーキが流行りましたが、まだチーズケーキって伸び代があるんですね。

一定期間ごとにチーズタルトとか、バスク風チーズケーキが出てくるので、チーズケーキの可能性を改めて感じました。

次は何が来るんだろう、という楽しみがありますよね。

――何か新商品のアイデアはあります?

え、なんだろう……。

チーズケーキを求肥で包んでみます? レアチーズだったらいけそうですよね。

フォンダンショコラのチーズケーキバージョンで、伸びるタイプのチーズが入っているとか? 

でもパッと思いついたものって、もう世の中に出ているんだろうな(笑)。

――確かに既にありそうですね(笑)。他に何かチーズケーキに関して最新のエピソードはありますか?

今、アドバンス試験の勉強をしているんですが、日本でのチーズケーキ(レアタイプ)の歴史はここ40年くらいだということを知りました。そんなに歴史が長くないんだなって。

――調べてみると、結構知らないことってありますよね。

スフレチーズケーキが日本発祥といわれていることとか。海外では「ジャパニーズチーズケーキ」と言われているんですよね。

バスク風チーズケーキも、スペイン・バスク地方の、とあるお店で作られているもの(ベイクドチーズケーキ)が有名になって、それが広がったんですよね。バスクチーズケーキという名前では売っていなくて。

あと、第1回の古代オリンピックでチーズケーキ※が参加者に配られて、それが世界各地に広がったとか。

※チーズケーキの原形とされる「トリヨン」というプディング風の食べ物。

――へぇ~、それは知らなかったです。

東京オリンピックがきっかけで、日本のスイーツや文化が世界中に広がって、そこでまた新しい何かが生まれたりするのかな。

今は(新型コロナウイルスの影響で)不安がありますけど、オリンピックの楽しみが増えますよね。

「大福がこうなるの!?」とか(笑)。新しいスイーツも生まれたりするのかな? 

なので、早く収まるといいですね。

――そうですね。では最後に、チーズケーキ回の締めの一言をお願いします。

チーズケーキは食べ合わせも楽しめます。レアチーズケーキならジャムとかクリームを添えて食べたり、パフェにも入っていたりするので、いろいろなものと相性が良いのが魅力の一つだと思います。これからも食べ続けたいと思います。

――ありがとうございました。


※安孫子宏輔さんは2022年12月31日をもって、Candy Boyを卒業しております。

撮影:曽我美芽