安孫子宏輔の「あびこ菓子」 〜幸せって食べたら甘いと思う。〜 #011 ゼリー

※安孫子宏輔さんのCandy Boy卒業に伴い、“安孫子宏輔(Candy Boy)の「あびこ菓子」”を再編集して公開しております。


安孫子宏輔さんのスイーツ連載「あびこ菓子」。 今回のテーマはゼリーです。本格的に暑さを増してきた今、一番おすすめなのがコレ!

第11回 安孫子さんとゼリー


――今回はゼリーがテーマですが、好きなのはやっぱりフルーツゼリーとか?

そうですね。昔からおやつで何を食べていたかというと、ゼリーですよね。

身近な存在過ぎて気付かないけれど、もともとゼリーってスイーツだよなって。

一般の食事の中に溶け込んでいますよね。多分、生まれて初めて食べたスイーツってみんなゼリーなんじゃないかと。そうなると、生活の中にあるスイーツだなと思うんですよね。

そして、これからの夏場、何を食べたいかと考えたとき、やっぱりゼリーとかアイスになりますよね。

――どこでも買えるところがいいですよね。

コンビニ、スーパー、どこでも手に入るし、作るのも簡単じゃないですか。冷やし固める系のスイーツは、お菓子作りが初めての人でも挑戦しやすいですよね。

食べたいフルーツを買って来て、ゼラチンで固めればできるし、見た目もキレイ!

人間、透明なものって惹かれるじゃないですか。

透けているだけでキレイに思えますよね。写真映えするスイーツが取り沙汰されるなか、ゼリーなんて簡単だし、まさにおすすめですよね。

僕が前に作ったレアチーズケーキは、上にアガーを掛けて透明にしたんですけれど、みんなに「すごい!」って褒められました。

実際は流して固めるだけなんですけれど。

透明は映える要因なんですよ! フルーツも色鮮やかですし。

――なんだかゼリーがとても魅力的に思えてきました。

あとは、種類が豊富だから飽きない。ゼリーを凍らせて食べるのも好きです。

これだけ受け入れられているスイーツは他にないかも。プリンはまだスイーツとして意識するじゃないですか。でも、ゼリーは普通に居るんですよ。

ヘルシーだし。これだけ罪なく食べられる甘いものはない。僕は時々体を絞ることがあるんですけれど、甘いものは食べたくなるんですよね。

甘いものに手を出すのが、罪悪感があるときに、ゼリーの心強さはすごいですよね。糖質ゼロとかあるじゃないですか。

――病気のときとかも食べますよね。

そうなんです。ゼリーは優しいんです。お子さんにも優しいし、病中、病後にも優しいし。

――こんなに優しいとは、意識してなかったですね。

よく考えてみたら、すごく優しい子でした。

――「ゼリーは優しい子」。良いまとめになりました。ありがとうございました。

撮影|伊藤 駿


※安孫子宏輔さんは2022年12月31日をもって、Candy Boyを卒業しております。