[佐藤ひと美のスイーツレポート 37]母の日に贈る“苺のケーキ”と感謝の気持ち。


母の日に贈る“苺のケーキ”と感謝の気持ち。

毎年、5月第2日曜日には日頃の母の苦労を労り、母への感謝の気持ちを伝える「母の日」がやってきます。
2019年の母の日は5月12日(日)です。

そもそも「母の日」とは、1908年、アメリカ人の少女が亡き母を偲ぶため、カーネーションを教会にたむけたことが起源といわれています。
1914年にはアメリカのウイルソン大統領の提唱によって、5月の第2日曜日が「母の日」に定められました。
日本で広がったのは戦後のことで、教会が中心となって普及し、一般的に定着したのは1949年頃からだそうです。

母の日のギフト商品として多彩な商品が各企業から提案されていますが、「母の日にはカーネーションを贈る」というイメージが定着しているため、「フラワーギフト」が不動の人気。
そんな中で注目したいのが、甘いスイーツを母の日の贈り物に選ぶ市場の高さです。

某ネットショッピングサイトでもフラワーギフトとスイーツをセットにした「母の日ギフト」を展開しているように、日頃の感謝を労う時間の提供にもつながるスイーツを選ぶ方が増えてきました。

さらに2017年から流行となった「インスタ映え」。
その年の「母の日」の推計市場規模を前年度よりも大きく押し上げる要因にインスタグラム効果が大きく貢献しています。
インスタは「母の日」という多くの人が共通にできる記念日と相性が良く、 花やスイーツ、ファッションなど、華やかで高級感のある商品の需要を高めているそうです。

日本記念日協会では「母の日」に贈るケーキとして「苺のショートケーキ」を提案しており、そのことに賛同した「銀座コージーコーナー」では、母という字に草冠を載せた果実「苺」と、冠をティアラで表現したデコレーションケーキ「マザーズティアラ」を販売しています。

商品名:マザーズティアラ
価格 :3,240円 (税込)
直径 :13cm (4~5人分)

お母さんへの感謝のしるし、“苺とティアラ”を飾ったデコレーションケーキを5月12日まで販売。

乳味とコクがあるのにすっきりとした後味のクリームと、銀座コージーコーナーオリジナルの小麦粉を使用し、きめ細やかな食感が軽やかなふんわりとしたスポンジ生地。
そこに甘酸っぱい苺を合わせることで、それぞれの素材のよさを引き立て合い、絶妙なバランスを織り成しています。

トップにも苺をたっぷり使い、中心ではなくあえて右上に添えられたプティティアラも「母」という上品かつ家族をあたたかく包み込む存在を表現しているかのよう。

「母の日」はお母さんに「ありがとう」の言葉とともに感謝の冠を捧げる日、というコンセプトをもとに、“母”という字に“草冠(くさかんむり)”をのせた「苺」を使ったスイーツギフト。
このように「母の日」のプレゼントアイテムにカーネーション以外の定番が生まれ、そこから広がっていく物語があると感じます。

そして、今まで「母の日」にプレゼントをもらっていなかった人も、「母の日」なんだから自分にご褒美をあげてもいいじゃないと考える人が増えてきたそうです。
「母の日」は母として子育てを頑張ってきた人のお祝いの日でもあるわけです。

今年の「母の日」は特別な「苺」のケーキで、家族みんなとお母さんへの日頃の感謝の気持ちを伝え、労いながら、素敵なスイーツタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?

次回は、前回予告したフランス伝統菓子のおすすめ情報をご紹介させていただきます。
お楽しみに!!