[佐藤ひと美のスイーツレポート268]ティラミスの可能性を再認識!東京駅初のティラミス専門店「シーキューブ TIRAMISÙ」誕生

イタリア発祥のドルチェ(デザート)『ティラミス』。

発祥には諸説ありますが、1960年代後半から1970年代前半にイタリア北東部のヴェネト州やフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州で生まれたとされています。

イタリア語で「tira(引っ張って:「持ち上げる」の命令形)」+「mi(私を)」+「su(上に)」、直訳すると「私を上に持ち上げて!」「私を励まして」「私を元気づけて」という意味が込められており、「私を天国に連れて行って」と意訳されることもあるドルチェ『ティラミス』は、日本のスイーツブームの先駆けだったのではないでしょうか。

ティラミスの日本での歴史

『ティラミス』は今や、日本のコンビニやカフェ、レストランで広く親しまれている人気のデザートの一つ。

1980年代後半:イタリア料理ブーム(イタ飯ブーム)と共に、ティラミスが日本に広く紹介。

1990年代:ティラミスブームが起こり、爆発的な人気となる。

2000年代以降:ブームは落ち着くが、カフェやコンビニなどで定番メニューとして定着。

現在では、オンラインショップで手軽に購入できたり、ティラミス専門店が登場し、多様なアレンジティラミスが楽しむことができるようになりました。

佐藤ひと美のスイーツレポート188]でもティラミスに触れたことがありますが、基本的な「クラシック・ティラミス」とは、

①四角形のベーキングディッシュに入れてつくる。

②使用していい食材は以下の通り:マスカルポーネ、卵、砂糖、サヴォイアルディ、無糖のココアパウダー、エスプレッソコーヒー

と言われています。

ですが、日本人の味覚に合うようにアレンジされた商品も多く、今後も新たな進化を遂げていく可能性を秘めています。

2024年6月20日(木)グランドオープン!東京駅初のティラミス専門店 「シーキューブ TIRAMISÙ」

兵庫県西宮市に本社を構える「株式会社シュゼット」が手掛けるティラミス専門店「シーキューブ TIRAMISÙ」の1号店が、東京駅「東京ギフトパレット」にオープンしました。

主に百貨店で展開している「シーキューブ」とは、1987年に株式会社シュゼットが本格派のレストランカフェとして展開したブランドです。

1990年代には、カフェで人気だったティラミスをテイクアウト商品として販売開始したことをキッカケに、その後ティラミスを中心とした洋菓子ブランドとして確立していきました。

土壌づくりからこだわりを持つ北海道の酪農家と作り上げたマスカルポーネや、ティラミス専用にブレンドしたコーヒー豆を毎朝自社で抽出したエスプレッソを使用するなど、美味しいティラミスを探求。

多くの日本人に深い馴染みのある「コーヒー」「カカオ」「チーズ」の素材を存分に活かしたデザートづくりを行っていることから、シーキューブのロゴは「C³」と表記されています。

①Coffee(コーヒー): ティラミスの重要な要素であるコーヒーの風味を表しています。

②Cacao(カカオ): ティラミスに使われるココアパウダーの原料であるカカオを表しています。

③Cheese(チーズ): ティラミスのメイン食材であるマスカルポーネチーズを表しています。

つまり、「シーキューブ」のロゴは、ティラミスを作る上で欠かせない3つの主要素材を象徴しており、ブランドのアイデンティティを表しているのです。

今回新たに誕生した「シーキューブ TIRAMISÙ」は、シーキューブ創業時からの看板商品である『ティラミス』にフォーカスをあてた、カジュアルユースでありながら本格的な味や香りにこだわったティラミス専門店です。

口溶けの良いエアリーなクリームが特徴的な「ホワイトティラミスラテ」や気軽にティラミスを楽しめる「ひとくちティラミスタルト」、手土産にぴったりな焼き菓子「ラング・ド・シャ〈ティラミス〉」などの東京ギフトパレットでしか味わえない限定スイーツのほか、シーキューブのロングセラー商品「焼きティラミス」などを取り揃え、様々なティラミスの味や香り、製法、形状、召し上がり方を提案してくれる店舗となっています。 

ティラミス専門店「シーキューブ TIRAMISÙ」

ティラミス専門店『シーキューブ TIRAMISÙ』 内覧会では、(株)シュゼット・ホールディングス シーキューブTIRAMISÙ 商品企画担当者の村田さんと製造スタジオ長の今井さんが登壇し、それぞれのストーリーなどをお話ししてくださいました。

先日、オープンに先駆けた店舗内覧会が行われ、取材してきましたが、王道のティラミスはもちろん、ビジュアル、食感、味わいが楽しい生菓子のほか、手土産や自分へのご褒美スイーツとしてぴったりのティラミスがたくさんありました。

ティラミス専門店「シーキューブ TIRAMISÙ」

場所:東京駅八重洲北口1階「東京ギフトパレット」内 (JR 東京駅八重洲北口改札出てすぐ)

営業時間:平日 9:30〜20:30  / 土日祝 9:00〜20:30 

シーキューブのルーツである「カフェ」をイメージした店舗デザイン。

カラーリングはティラミスの象徴であるセピアカラーに、深めのグリーンと重厚感のある木素材をパネルに使用し、落ち着いた空間を演出しています。

巨大ターミナルの東京駅の数ある店舗の中で多くのお客様にティラミス専門店として親しんでもらえるようにと、空間づくりにもこだわったのだそうです。 

東京ギフトパレットでしか味わえない進化系ティラミスをラインアップ!

《東京ギフトパレット限定》「ホワイトティラミスラテ」 価格:1,296円(税込) ※以下すべてに

毎日豆から挽いているエスプレッソを、ふんわりと泡立てたマスカルポーネクリームで閉じ込め、繊細なビジュアルに仕上げた生菓子です。

北海道・根釧地区の生乳を使用したマスカルポーネを使用したエアリーなクリームがすっと口の中で溶けると、閉じ込めたエスプレッソの香りが口いっぱいに広がっていきます。

《東京ギフトパレット限定》「ティラミ スエクレア」 価格:594円

ザクザクとした食感としっとりとしたリッチなティラミスを感じられるエクレア。

エクレアの中にはキャラメルチップとココアクッキー、エスプレッソ香るコーヒーシロップとマスカルポーネムースが入り、上部はマスカルポーネを使用した生クリームで仕上げています。

《東京ギフトパレット限定》「ひとくちティラミスタルト」 価格:5個入 1,620円 

ティラミスをプティタルトにすることで見た目にも可愛らしく、一口で手軽にティラミスを食べていただけるように仕上げているとのこと。

「ティラミス L」 価格:1,404円

1987年シーキューブ創業当初から37年以上作り続けているティラミス。

北海道・根釧地区の生乳を使用したマスカルポーネのほか、エスプレッソは毎朝、自社で挽きたての豆で抽出したものを使用し、とことん香りと味わいにこだわっています。 

お土産にぴったり!ティラミスを気軽に味わえる焼き菓子たち

《東京ギフトパレット限定》「ラング・ド・シャ〈ティラミス〉」 価格:6枚入 972円 / 12枚入 1,944円

エスプレッソコーヒー風味のほろ苦いラングドシャ生地に北海道産マスカルポーネチーズのクリームをサンド。ティラミスを強く感じる焼き菓子に仕上げています。

 《東京ギフトパレット限定》「サクッチ・ホロッチ〈ティラミス〉」 価格:5個入 648円 / 10個入 1,296円

北海道産マスカルポーネチーズパウダーを生地に加えることで、ホロホロ感と乳味をプラス。さらに、コーヒー風味のチョコレートを合わせることでティラミスを表現した焼き菓子となっています。 

「焼きティラミス」 価格:8個入 1,404円

ティラミスをどんなときも食べやすくしたい。

そんな想いから誕生した「焼きティラミス」。ふっくら焼き上げたスポンジにコーヒーシロップを染み込ませて、しっとりと香り豊かな味わいに仕上げたシーキューブの人気商品です。 

 《季節限定》「焼きティラミス 瀬戸田レモン」 価格:6個入 1,296円

〜2024年8月31日(※なくなり次第終了)までの期間限定で登場しているのが「焼きティラミス 瀬戸田レモン」。

北海道・根釧地区の生乳を使用したマスカルポーネと、瀬戸田産のさわやかなレモンの風味がマッチした焼きティラミス。 優しい酸味のレモンとチーズのコクが入ったスポンジに、レモンリキッドを注入することで夏らしくさっぱり仕上げています。 ※北海道産マスカルポーネ 36%使用 (チーズに占める割合)

内覧会では、少しずつ試食をさせていただきましたが、それぞれ個性的な食感であったり、ふわっと軽いものから、濃厚で食べ応えあるものと幅広い種類を取り揃えており、『さすがティラミス専門店!』と納得。

食後のデザートとして食べると元気が出るイタリア発祥ドルチェ『ティラミス』。

定番のティラミスはもちろん、専門店ならではのこだわりの素材や製法で作られた、ここでしか味わえない特別なティラミスに出会えるティラミス専門店「シーキューブ TIRAMISÙ」で、ティラミスの奥深い魅力を堪能してみてくださいね。