安孫子宏輔の「あびこ菓子」 〜幸せって食べたら甘いと思う。〜 #012 かき氷

※安孫子宏輔さんのCandy Boy卒業に伴い、“安孫子宏輔(Candy Boy)の「あびこ菓子」”を再編集して公開しております。


安孫子宏輔さんのスイーツ連載「あびこ菓子」。 今回のテーマはかき氷です。真夏に食べたいスイーツNo.1といったらやっぱりコレですよね。

第12回 安孫子さんとかき氷


――今回は「かき氷」がテーマです。かき氷の人気はいまだに続いていますよね。

そうですよね。暑い時期に氷があったら、人間というものは「かき氷」を作るという発想になるのかな。

僕は誕生日が夏なんですが、誕生日プレゼントでかき氷セットをもらいました。家に友だちを呼ぶのが好きなので、「うち、かき氷を作れるよ」って言って誘います(笑)。

――かき氷のシロップ何味派ですか?

ちょっと変わり種なんですけれど……グレープなんですよ。

――珍しいですね。あまり見かけませんが。

縁日でたくさんシロップの種類がある屋台とかにありますよね。グレープが置いていたらよく選びます。

――グレープがなければ?

メロンかいちごかブルーハワイですね。

僕、くだものとしてのメロンは少し苦手なんですよ。夏生まれなのに。

最近食べられるようになったんですが、小さい頃はスイカやメロンが食べられなくて。

でも、昔ながらのメロンとかいちごのかき氷シロップって味が一緒なんですよね。

――香料と着色料が違うだけらしいですよね。でも、香料に違いがあったとしても、目隠しして食べると何味かわからないらしいです。

絶対、子どもは騙されますよね。おもしろいですよね。

――子どもの頃、家にかき氷機はありましたか?

おじいちゃん家にあって、作っていました。

カルピス大好き少年だったので、カルピスを掛けていましたね。ちょうどお中元でカルピスの瓶のセットが届くんですよ。

――子どもの頃、お中元で届くカルピスって本当に嬉しいですよね。

かき氷って一種のアトラクションのような「体験型のスイーツ」ですよね。削るのも含めて楽しいし、簡単だし。

だって、材料は「水」ですよ! でも、これだけ愛されて、おいしいと感じるってすごいですよね。

夏場の冷たいものと、冬場のあったかいものに勝る食べ物はないんだなって、改めて実感します。だって、氷がおいしいって感じるくらいですから。

それこそ、縁日で出てくるザリッザリの目の粗い氷も好きですし、最近のスイーツとしてのかき氷もいいですよね。「そんなにふわっふわにする!?」っていうくらいのものもあるじゃないですか。

だから、まだ「かき氷」も進化するんだ、介在する余地があるんだ、と思いますよね。

――話は変わって、夏休みシーズンなのでお聞きしますが、子どもの頃、夏に食べていたスイーツといえば何ですか?

羊羹ですね。

――シブいですね。

福島のお菓子に「玉羊羹」というのがありまして、水風船のようにゴムで包装してあるんです。食これを楊枝で刺して、トゥルッて出てきたのを食べるんです。

多分、ツルツルしたのとか柔らかいのが好きだったんですよね。

あとは、アイスになりますけれど、僕はアイスクリームよりも氷菓の方が好きだったな。

「スイカバー」とか。スイカそのものは食べられなかったけれど、スイカ味やメロン味は好きなんですよ。

あと、ポッキンアイスですよね。僕は2人兄弟で兄がいるんですが、ポッキンして半分ずつ食べるじゃないですか。注ぎ口がついている方が絶対に量が多いんですよ。毎回そっちを兄に取られていた思い出があります。

でも、夏はくだものをそのまま食べることの方が多かったかな。

――福島はくだもの王国ですもんね。

そうですね。直売所に行くと、水で冷やしたモモが永遠と出てくるんですよ。

――いいですね。

置いていても傷んでしまうので、試食が無限に出てくるんです。

気づいたら丸々3つくらい食べて、「買わないとな」ってなる(笑)。本当にびっくりするくらい出てくるんですよ。

――今年の夏も暑くなりそうですから、冷たいものはたくさん食べることになりそうですね。

でもマスクしなきゃいけないでしょ。だから、ちょっとさみしいですよね。「一口ちょうだい」ができないから。かき氷なんて、まさにそうやって食べるじゃないですか。中高生はドキドキが味わえないですよね。早くその風景を取り戻せるように祈っています。

――本当にそうですね。ありがとうございました。

撮影|伊藤 駿


※安孫子宏輔さんは2022年12月31日をもって、Candy Boyを卒業しております。