【軽井沢ホテルブレストンコート/村民食堂】小諸市こもろ布引いちご園のいちごを応援するスイーツを販売

軽井沢の迎賓文化に培われたくつろぎのホテル「星野リゾート 軽井沢ホテルブレストンコート」と、信州の素材でもてなすカジュアルダイニング「軽井沢星野エリア 村民食堂」では、長野県小諸市にある「こもろ布引いちご園」のいちごを使ったスイーツを2021年4月1日から販売。本商品は、コロナ禍で行き場を失ったいちご狩り用に栽培されたいちごの廃棄を避けることを目的に開発しました。軽井沢ホテルブレストンコートは、ウエディングパーティの「スイーツマルシェ」での提供や、結婚式参列者と宿泊者向けに「5種類のいちごプチ・ガトー」を販売。村民食堂では、「温泉卵プリン いちご」を外来向けに、イートインおよびテイクアウトで販売します。

背景

コロナの影響を受け、食品の廃棄や在庫過多の問題が各地で発生しています。星野リゾートでは、この問題を受けて、昨年「もったいないプロジェクト」を発足しました。もったいないプロジェクトとは、フードロスに繋がる危機的な状況の回復に貢献する取り組みです。軽井沢ホテルブレストンコートは、普段から取り引きのある「こもろ布引いちご園」のいちごが余剰になっていることを知りました。こもろ布引いちご園では、例年1月から6月頃、観光客向けにいちご狩りを行っています。今年はコロナの影響で来客数が減り、いちご狩り用に準備していたいちご約40トンのうち、約15トンが余剰になるとのことです。この農園は「日本でいちばん最初にいちご生産がはじまった地」とも言われる長野県小諸市の御牧ヶ原台地にあります。また、「御牧いちご」と呼ばれ、一時はなくなったかと思われたこのいちごを見つけ出し、もう一度この地をいちご産地に変えようと意欲を燃やしている生産者でもあります。軽井沢ホテルブレストンコートと、隣接する村民食堂では、少しでも廃棄を避けたい、生産者を応援したいとの思いから、こもろ布引いちご園のいちごを使用したスイーツの開発を行うことにしました。同時に、これを機に多くのお客様へ信州の素晴らしい食材や生産者を知ってもらい、信州の魅力を伝えたいと考えています。

日本のいちご生産のはじまりの地、小諸市

長野県小諸市でいちごの生産が始まったのは明治時代です。標高が600m~2000mに位置します。冬は寒い一方で夏は涼しい、年間を通じて降水量が少なく、昼夜の寒暖差もあるなど、いちご栽培に適した気候が生産を盛んにした要因のひとつです。なかでもいちごが群生していた御牧ヶ原台地は露地栽培が盛んでした。いちご生産発祥の地と伝えられ、今も「いちご平」という地名が残っています(写真上:バス停 いちご平)。また、明治14年には塩川伊一郎氏によって、小諸いちご平産缶詰イチゴジャムを販売。日本で初めての民間のイチゴジャム製造企業も誕生しています。この原料として使われた品種は、酸味と香りが強く、加工品種として優れていたため、昭和14年に農水省指定試験で選抜されました。「御牧ケ原1号、2号」(以降「御牧いちご」)と名付け、品種改良の親としても使われています。

「御牧いちご」(写真下)と、こもろ布引いちご園

昭和30年代になると、御牧ヶ原台地周辺のジャム工場の減少とともに、御牧いちごの栽培もなくなっていきました。平成12年(西暦2000年)に、御牧ヶ原台地にオープンしたこもろ布引いちご園は、御牧いちごでもう一度この地をいちご産地に変えようと意欲的です。歴史と現代までのストーリーを大切に、小諸いちご平産缶詰イチゴジャムの復活も目指しています。

こもろ布引いちご園は、「ファミリーコミュニケーション」と「日本一とこだわりをもてるいちご作り」を目標に栽培をしています。主な取扱品種は、紅ほっぺ、章姫、とちおとめです。Global G.A.P.も取得し、目で見た安全と舌で味わう美味しさを日々追求しています。国内外から栽培指導依頼が絶えません。
*「御牧いちご」は長野県の「伝統野菜」に指定されるとともに、小諸市の「小諸ふるさと遺産」にも認定されています。
<出典>[「長野県小諸市HP『小諸のいちご栽培とジャムの日』」]{https://www.city.komoro.lg.jp/official/kanko_sangyo/noringyo/nogyonosonshinko_nosambutsutobrandka/7236.html}

こもろ布引いちご園 専務取締役 倉本浩之氏のコメント

2000年の取引開始以降、「星野のいちごは美味しい」と言われるような果実やサービスを、1年通じて実現したいと思っています。お客様にどう接しているかなどの部分を共有しながら、より良いサービスに繋がればと思います。一方で、新しいいちご提供のスタイルを発掘できればと思います。
こもろ布引いちご園のいちごを使ったスイーツを開発(軽井沢ホテルブレストンコート)

軽井沢ホテルブレストンコートでは、ウエディングパーティのメニューおよび結婚式参列者と宿泊者が利用するザ・ラウンジのスイーツに、こもろ布引いちご園のいちごを使っています。

ウエディングパーティの「スイーツマルシェ」で提供

ウエディングパーティの楽しみのひとつ、デザート。軽井沢ホテルブレストンコートでは、フルコースのデザートにゲストが好きなスイーツを選べる「スイーツマルシェ」を取り入れたものがあります。このスイーツマルシェで登場するもののうち3種類に、こもろ布引いちご園のいちごを使っています。ルバーブを合わせたいちごとルバーブのタルトや、桜のブランマン
ジェを合わせたいちごと桜のベリンヌ(グラスに入れたスイーツ)、いちごのパート・ド・フリュイ(ゼリー菓子)です。いちごの甘さをしっかり残しながら、食後にぴったりの軽やかな口当たりに仕上げています。
期間:2021年4月1日~30日
料金:ウエディングパーティのコース料金に含む
対象:ウエディングパーティ出席者

ザ・ラウンジで、結婚式参列者と宿泊者向けに「5種類のいちごプチ・ガトー」を販売

結婚式参列者と宿泊者が利用できるホテルのラウンジで、こもろ布引いちご園のいちごを使ったプチ・ガトー(小さなケーキ)を販売します。定番のショートケーキ「フレジエ」のほか「いちごのチーズケーキ」、いちご×ハシバミの「いちごのタルト」、いちご×ピスタチオの「いちごのエクレア」、いちご×ホワイトチョコレートの「ショコラ・ブラン・フレーズ」の5種類です。小さなケーキにいちごの美味しさがいっぱい詰まっています。
期間:2021年4月1日~5月31日の金・土・日
料金:各400円
対象:結婚式参列者、宿泊者

「温泉卵プリン いちご」を販売(村民食堂)

村民食堂と併設するカフェ ハングリースポットで、こもろ布引いちご園のいちごを使ったプリンを販売します。いちごの果実と果汁を砂糖で煮詰めたシロップと、そこに漬けた果実を、温泉卵をもちいた濃厚なプリンの上にたっぷりとのせました。プリンの濃厚さに負けない、濃縮したいちごの甘味が感じられます。

期間:2021年4月1日~5月31日
料金:500円
*テイクアウト可能