[高橋志穂の北国いわてのスイーツ便り16]合言葉は「もりおかやっぱりいいよね」。盛岡のおみやげに「MOYANE(モヤーネ)」はいかが?

「MOYANE」はパッケージもかわいい盛岡みやげ

盛岡には地元で愛されているお菓子がたくさんあります。豆銀糖やぶどう飴、焼酎糖などの「盛岡駄菓子」。そして、お茶餅、しょうゆだんごといった「べんじぇもの」と呼ばれる団子やお餅など。
これらのお菓子やお団子は、地元で暮らす人の身近にあって、普段づかいの手土産などでお出しすると、とても喜ばれることが多いです。
そんな「誰かにあげたくなる盛岡のちょっといいもの」が、もりおかみやげのブランド「MOYANE(モヤーネ)」として、販売されています。

もりおかみやげ「MOYANE(モヤーネ)」とは。

MOYANE(モヤーネ)は、地域デザイン商社であるmanordaいわて株式会社と、一般社団法人岩手アートディレクターズクラブによる「もりおかおみやげプロジェクト」から、2021年11月に生まれました。
ネーミングは、ブランドの合言葉「もりおかやっぱりいいよね」から文字をとった造語。誰かに買ってあげたくなる「盛岡のちょっといいもの」をラインナップしています。
各店舗で販売している盛岡銘菓を、修学旅行生などにもお求めやすいように小分けにし、地元のデザイナーがパッケージをデザイン。あれもこれもと全部買いたくなるような、もりおかみやげにリブランディングされました。発売中の5つの商品をご紹介します。

御菓子司山善「ぶどう飴」

御菓子司 山善「ぶどう飴」

ぶどう飴は、地元の人たちに愛されてきた昔ながらの郷土菓子です。甘さの中に優しい酸味があるゼリー菓子で、ひとくち噛むと断面が赤紫色にキラキラと輝き、まるで宝石のよう。御菓子司山善のぶどう飴は、岩手県産の山ぶどう果汁を使用しているのですが、そのうちの3分の1は、自店の庭で栽培している山ぶどうだというから驚きです。シンプルなお菓子ですが、この道40年以上の熟練の職人が丁寧に作っています。まさに、盛岡ならではの唯一無二の味です。
4個入りというサイズ感もちょうどよく、ちょこんとついた紐がまるでぶどう摘みのような可愛らしさです。2022年秋には「第9回新東北みやげコンテスト」にて「デザイン特別賞」を受賞しました。

双鶴本舗 丸基屋「彩双鶴」

双鶴本舗 丸基屋「彩双鶴」

「彩双鶴(いろどりそうかく)」は、丸基屋の看板商品である銘菓「双鶴」を一口サイズにし、箱詰めした商品です。「双鶴」は盛岡藩主南部家の家紋「南部向かい鶴」を模った干菓子で、盛岡になくてはならないお菓子。口溶けの良い片栗落雁と、香ばしい香りが口の中に広がる香煎落雁の2種類の味が楽しめる小さな落雁です。ともすると若い人にはあまり馴染みがないと思われる落雁ですが、一口サイズにすることで、デスクワークの合間や、口が寂しい時などに、ポンと頬張ることができます。煎茶はもちろん、コーヒーや紅茶に合わせても美味しいと好評です。

千秋堂「もりおか麩っこラスク」

千秋堂「もりおか麩っこラスク」

くるみゆべしや豆銀糖が人気で、盛岡手づくり村の「焼きだんご体験」でもお馴染みの千秋堂が、同じく盛岡の老舗の「矢沢製麩店」の麩を使ってお茶餅味のバターラスクを作りました。盛岡では昔から餅菓子や団子を「べんじぇもの」と呼び、市民に親しまれてきました。中でも「お茶餅」は、盛岡っこの大好物。平らにした団子に甘じょっぱいクルミだれが食欲をそそります。お茶餅は「うちわ餅」が訛ったものと言われており、盛岡のソウルフードと言っても過言ではありません。お茶餅は出来立てをその日のうちに味わうのが美味しいのですが、こちらはバターラスクなのでおみやげにももってこい。お茶餅の味がおみやげになりました。

関口屋菓子舗「焼酎糖」

関口屋菓子舗「焼酎糖」

焼酎糖は、アルコールを飛ばした焼酎を薄い砂糖で包んだお菓子。関口屋菓子舗ならではの盛岡駄菓子です。味は、砂糖、コーヒー、山ぶどう、抹茶、ペパーミント、ブランデー、メロン、ざくろの8種。昔ながらの製法で一粒ずつ手づくりしています。すりガラスのような風合いの砂糖菓子の中には、焼酎を使ったカラフルなシロップが入っており、テイスト別に色が違ってとてもカラフル。気分がパッと明るくなるような砂糖菓子です。中が見えるパステルカラーのパッケージは、アクセサリーを入れたくなるようなロマンティックなデザイン。繊細なお菓子なので、優しくお取り扱いください。

馬ッコ本舗みやざわ「チャグチャグ馬ッコ 子馬のポルカ」

馬ッコ本舗みやざわ「チャグチャグ馬ッコ 子馬のポルカ」

岩手は馬産地でもあり、かつては農耕や運搬などに馬を活用するなど、馬は生活の中でとても身近な存在でした。毎年6月に開催される「チャグチャグ馬コ」は、色鮮やかな装束で着飾った馬がチャグチャグと鈴の音を鳴らしながら街を練り歩く祭りで、盛岡の初夏の風物詩として親しまれています。馬ッコ本舗みやざわの「チャグチャグ馬ッコ 子馬のポルカ」は、チャグチャグと音を鳴らして歩く馬コをイメージした最中皮に、くるみと岩手県産米のポン菓子をキャラメリゼしたものを詰めたお菓子。フロランタンのようなサクサクとした軽やかな食感です。

モヤーネで伝わる盛岡の魅力「もりおかやっぱりいいよね」

JR盛岡駅新幹線構内「おみやげ処もりおか」

「盛岡のちょっといいもの」をリブランディングした「モヤーネ」。盛岡を訪問した際は、ぜひお求めいただきたい商品です。おみやげはもちろん、自分用にも全種類買いたくなりますね。
お買い求めは、盛岡市内の5店舗と各菓子店にて。インターネット 買うなら岩手のもの バーチャル物産展(https://iwks-netshop.com/)でもお求めいただけます。


●取扱店
らら・いわて(盛岡市内丸)
パルクアベニュー・カワトク(盛岡市菜園)
盛岡手づくり村(盛岡市繋)
KANEIRI STANDARD STORE(JR盛岡駅直結フェザン本館1階)
JR盛岡駅新幹線構内「おみやげ処もりおか」

・「ぶどう飴」御菓子司 山善(盛岡市材木町)
・「彩双鶴」双鶴本舗 丸基屋(盛岡市南大通)
・「もりおか麩っこラスク」千秋堂(盛岡市繋)
・「焼酎糖」関口屋菓子舗(盛岡市神明町)
・「チャグチャグ馬ッコ 子馬のポルカ」馬ッコ本舗みやざわ(盛岡市青山)