【インタビュー】『フェルトでつくる かわいい花とスイーツ』著者・RUKOさんに聞く「ケーキ屋さんに行った時の気持ちを表現したい」

シート状のフェルトを切って、ボンドやグルー、針と糸などで作るフェルトアート。このたび、3人のフェルト作家の共著となる『フェルトでつくる かわいい花とスイーツ』が発売されました。今回お話を伺ったのは、スイーツのモチーフを担当されたフェルト作家のRUKOさん。RUKOさんのつくるフェルトスイーツは、香りや味まで想像できるような緻密さで、見る人の心をあたたかく癒します。「ショートケーキ」「マカロン」「クッキー」などの作品の数々が、材料や製作工程とともに丁寧に紹介されています。フェルトアートとの出会いや最近の活動についても語ってくれたRUKOさんのインタビューを、どうぞお楽しみください。


Profile RUKO(南木裕子

フェルト作家。フェルトスイーツ作品の先駆者。
細部までこだわったリアリティあふれるスイーツ作品が人気。
現在、自身のホームページ等で作品を発表するほか、雑誌、フェルトスイーツのキット開発にかかわるなど活躍中。
『RUKOのフェルトのスイーツ』(主婦の友社)、『フェルトのケーキ』(雄鷄社)ほか著書多数。


ホームページ
http://ruko.sweet.coocan.jp/
Instagram
https://www.instagram.com/ruko_nanmoku/


――RUKOさんとフェルトアートとの出会いを教えてください。

RUKO「2006年ごろ、友人に紹介されました。いちごとクリームの作り方を教えてもらい、そのあとは試行錯誤で型をおこすところから作っています」


――美しくおいしそうなRUKOさんの作品は、見ているだけで幸せな気分になれます。題材にスイーツを選ばれているのはなぜでしょうか。

RUKO「ケーキ屋さんに行った時の『わぁ~!』という気持ちを、表現したいからです。

ケーキはおいしそうなだけでなく、とても綺麗ですので。ケーキをフェルトで作ると、特有のあたたかみが表現できます」


――RUKOさんの本物そっくりのフェルトスイーツはどのようにしてうまれるのでしょうか。リサーチ方法や、作る上で心がけていることなどを教えて下さい。また、スイーツ作りはお得意なのでしょうか?

RUKO「よく『本物のケーキを参考に作るのですか?』と聞かれますが、実在のケーキを参考にすることは少ないです。

本物のケーキはモリモリとデコレーションが盛りつけられているものは少なく、フェルトでそのように作ると寂しい印象になります。

頭のなかでこんなケーキがあったら素敵かなというものをイメージし、できるだけ華やかに見えるようにカラフルに作ることを心がけています。

本物のスイーツ作りについては、あまり得意ではありません」


――本書の見どころや魅力を教えてください。

RUKO「今回の本の私が担当させていただいたスイーツ分野については、できるだけ簡単に美しく作ることができるということを大切にしています。
また、製作工程がわかりやすいよう、作家自身の手元を写した作り方の解説になっています」


――RUKOさんの最近の活動について、また興味をもたれていることについて教えてください。

RUKO「フェルトスイーツについては、フェリシモの製作キット頒布会、生協の制作キット頒布会、手芸店でお求めいただけるキットのデザインなどの担当をさせていただいております。

また、ネットショップやハンドメイドマルシェでの作品の販売をおこなっています。

フェルトスイーツだけでなく、刺繍小物、裂き織りのバッグなどの制作・販売もおこなっています」
 


――RUKOさんがこれから挑戦してみたいこと、作ってみたい本などあれば、教えてください。 

RUKO「ハンドメイドであれば、枠にとらわれず何でも挑戦していきたいと思っています」


――最後にスイーツファンに向けて、メッセージをお願いします。

RUKO「あたたかな気持ちになれるフェルトスイーツ…是非作ってみてくださいね。とても楽しく癒されます!

本書ではケーキのほか焼き菓子などの作り方もわかりやすく解説しています。

キットからやってみようかな…という方は、RUKOのホームページのショップで販売しています。ぜひトライしてみてください」


『フェルトでつくる かわいい花とスイーツ』

著者:PieniSieni / 元山ゆう子 / RUKO(南木裕子)

出版社:日本文芸社

発売日:2017年10月18日